キャリアコンサルタント学科試験で合格するには50問中35問(70点)の正解が必要になります。
その点数を稼ぐための効率的な手段として、各科目において出題率の高い問題から優先順位を設定して覚えていくという方法があります。出題率が高いイコール70点(35問)確保のための得点源になりやすいからです。
僕は学科試験対策を過去問中心に組み立てていたので、頻出問題をチェックしながら優先順位を決めて、インプット(学習)→アウトプット(練習問題)を繰り返しました。
本記事では、過去問の傾向から、キャリア理論に関する優先順位トップクラスの絶対に抑えておきたい理論と提唱者をまとめています。
絶対に抑えておきたい!学習優先順位トップクラスの理論と提唱者
パーソンズ
- 特性因子理論
- ペグの理論
- マッチング理論
職業指導の創始者パーソンズについてのポイントは下記記事にまとめています。
意外と難易度が高めの問題もありますが、しっかりインプットしておきましょう。
ホランド
- 六角形モデル(RIASEC)
- スリーレターコード
- 職業分類辞典(DOT)
- VPI職業興味検査
六角形モデルで有名なホランドについてのポイントは下記記事からどうぞ。
スーパー
- 自己概念
- ライフキャリアレインボー
- 14の命題
- 5つのライフステージ
- ライフロール(9役割)
- マキシサイクルとミニサイクル
スーパーは覚えることが多いので2分割してまとめています。
また、スーパーも難易度が高い問題が出題されることがあります。キーワードとの関連性を学習した上で、練習問題に挑戦してください。
シャイン
- キャリアアンカー
- キャリアサバイバル
- 組織内キャリア発達論
- キャリアコーン(組織の3次元モデル)
覚えることが多めのシャインですが、1.2を争う出題率になっています。
シャインの理論に関するまとめは下記記事になりますので、しっかりポイントを抑えておきましょう。
ギンズバーグ
- ギンズバーグの発達理論
- 理論の修正
ギンズバーグって誰?ってなる方もおられると思いますが、実は出題率はかなり高くなっています。
ギンズバーグの発達理論と職業選択の3つの発達段階についての記事は下記になります。
サビカス
- キャリア構築理論
- 職業的パーソナリティ
- キャリアアダプタリティ
- ライフテーマ
- キャリア構築インタビュー
サビカスもトップクラスの出題率になります。特に、キャリア・アダプタリティの『関心・統制・好奇心・自信(か・とう・こう・じ)』は要チェックです。
サビカスのキャリア構築理論やキャリア構築インタビューについては下記記事にまとめています。
ホール
- プロティアン・キャリア(変幻自在なキャリア)
- 伝統的キャリア
ホールのプロティアン・キャリア(変幻自在なキャリア)と伝統的キャリアの比較表を下記記事に用意していますので、そちらで違いを確認しておいてください。
ハンセン
- 統合的生涯設計
- 4L
4Lやキルト、ジェンダー問題やダイバーシティなどの重要なキーワードがあります。個人的にも好きなハンセンの理論、統合的生涯設計と4Lのまとめ記事は下記になりますので、学習しておいてください。
エリクソン
- 8段階のライフサイクル論・発達課題
- アイデンティティ
エリクソンの発達段階や発達課題は全部覚えるのは、なかなか大変かと思います。
まずは、頻出の青年期を抑えて、成人初期、老年期と学習しておくと良いでしょう。
シュロスバーグ
- 人生の転機・トランジション
- イベント・ノンイベント
- 4S点検(リソースの点検)
- 成人の発達の決定的要因
実は1.2を争う出題率のシュロスバーグですが、中でも4S点検に関する問題が多くなっています。『状況・自己・支援・戦略』の4Sは必ず覚えておきましょう。
ブリッジス
- 終焉
- ニュートラルゾーン
- 開始
出題率は高めですが、覚えるべきポイントはトランジションの3つのサイクルになります。覚えやすい理論になるので、抑えておきましょう。
レビンソン
- 発達段階説
- 4つの発達期
- 人生半ばの過渡期
レビンソンは人生の発達段階を四季になぞらえましたが、中でも『人生半ばの過渡期』に関する出題が多くなっています。
他の発達段階説と混同しないようにインプットしていきましょう。
バンデューラ
- 社会的学習理論
- 観察学習(モデリング)
- 自己効力感
バンデューラはモデリングと自己効力感に関する問題が多いかと思います。僕はモデリングの過程と順番は『注保運動』と覚えました。
クランボルツ
- キャリア意思決定
- 計画された偶発性(プランドハプンスタンス理論)
計画された偶発性はインパクトもあって人気な理論です。その5つのスキルはしっかり覚えておきましょう。下記記事で、強引ですが僕なりの語呂合わせを紹介しています。
ジェラット
- 連続的意思決定プロセス
- 積極的不確実性(肯定的不確実性)
個人的に好きな理論になります。好きな理論は覚えやすいので、どんどん増やしていくと学習の効率が上がります。
ジェラットの前期・後期理論は下記記事にまとめています。
マズロー
- 職務満足理論(動機づけ理論)
- 欲求5段階説
欲求5段階説は要チェックです。また他の職務満足理論と合わせて、引っ掛け問題も出題されるので、職務満足理論についても学習しておくと盤石です。
ハーズバーグ
こちらも職務満足理論ですが、過去問を確認すると意外と出題されています。動機づけ要因と衛生要因の特徴を掴んでインプットしておきましょう。
レヴィン
レヴィンは青年期を、「周辺人・境界人(マージナルマン)」といった表現をしています。出題率は高くはないですが、覚えることが少なく特徴的なので余裕があれば学習しておきましょう。
- 周辺人・境界人
- Tグループ
Tグループは、グループ・アプローチの問題で出題されることがあります。
まとめ
こちらの記事でまとめた理論と提唱者は、高確率で何人かは出題されていますので、覚えておいて損はないです。
70点(35問)の得点源として、かなり重要なキャリア理論になりますので、しっかり学習しておきましょう。