ジョン・D・クランボルツ(Krumboltz.J.D)の計画された偶発性(プランドハプンスタンス理論)は学科試験にもよく出題されています。
そして個人的に好きな理論にもなります。
本記事では、そんなクランボルツの計画された偶発性についてまとめています。
クランボルツの理論
人間は、新しい行動や行動を変化していくことが可能な「学習し続ける存在」と強調されています。
また変化が激しく不確実性の高まる時代の中で、偶然にもたらされた機会を自らの主体性や努力によってキャリアに活かしていく姿勢が必要だと主張しています。
キャリア意思決定に影響を与える4つの要因
「職業選択行動は、学習の結果であって、過去に起こった出来事と将来起こるかも知れない出来事とを、結びつけて解釈した結果である」とし、その職業選択に影響を及ぼす要因は、次の4つであるとしました。
- 遺伝的特性・特別な能力(人種、性、身体条件、性格、知能など)
- 環境的条件・環境的出来事(求人数、雇用・訓練機会、企業の採用、労働条件、労働市場など)
- 学習経験(個人がやってみて得られた経験=道具的経験、他人を観察することによって得られた経験=連合的経験)
- 課題接近(解決)スキル(問題解決能力、労働習慣、精神的構えなど)
上記の4つが影響しあって、信念・スキル・行動が生まれます。
クランボルツはキャリアに関する信念を測定するために「Career Beliefs Inventory(CBI)」を作成しました。
計画された偶発性(プランドハプンスタンス理論)
従来のカウンセリング理論では望ましくないとされていた『未決定』を望ましい状態と考えたのが、計画された偶発性(プランドハプンスタンス理論)になります。
事例を多く収集し検証して、予期せぬ出来事をキャリアの好機へとつなげる行動がなされていたことを明らかにしたものになります。
偶然の出来事を個人のキャリアに生かすための5つのスキル
- 好奇心(Curiosity):新しい学びの機会を模索する
- 持続性(Persistence):たとえ失敗しても努力し続ける
- 楽観性(Optimism):新しい機会は実行でき達成できるものと考える
- 柔軟性(Flexibility):姿勢や状況を変えることを進んで取り入れる
- 冒険心(Risk-taking):結果がどうなる分からない場合でも行動することを恐れない
語呂合わせに『コジラVSジュボー(好持楽VS柔冒)』とかどうや?
監督はクランボルツやでー!
まとめ
クルツボルツの計画された偶発性は人気のある理論です。養成講座のクラスメイトも好きだと言っていました。
予期せぬ出来事を好機へと繋げていきたいですね。
クランボルツに関する練習問題が下記になりますので、挑戦してみてください。
【キャリコン】ジョン・D・クランボルツの試験対策『◯✕練習問題』
クランボルツの理論に関する◯✕練習問題になります。 本記事の問題はキャリアコンサルタントの試験対策用に作っていますので、 全過去問の傾向 新版キャリアの心理学 / 渡辺三枝子 キャリアカウンセリング / 宮城まり子 を主に参考にしているのと...
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