社会的学習理論は、「職業選択は、学習の結果である」という理論になります。
人間の発達を人間の内的条件の変化として捉えるよりも、外的な刺激-強化による社会的学習プロセスとして捉えるものになります。
本記事では、そんな社会的学習学習についてポイントと提唱者をまとめています。
社会的学習理論アプローチ
アルバート・バンデューラ
社会的学習理論では認知的要因の役割が強いとされていて、その中でも自己効力感が最重要視されています。
バンデューラの自己効力感については下記の記事にまとめています。
【キャリコン】バンデューラの社会的学習理論【自己効力感の高め方】
自己効力感で有名なアルバート・バンデューラ(Albert.Bandura)ですが、キャリア形成に重要なことだと感じています。 本記事では、そんなバンデューラの社会的学習理論と自己効力感についてまとめています。 機会遭遇理論 バンデューラは、...
ジョン・D・クランボルツ
計画された偶発性は、人気のある理論という印象があります。変化が激しく不確実性の高まる時代の中で、偶然にもたらされた機会を自らの主体性や努力によってキャリアに活かしていく姿勢が必要だと主張されています。
- キャリア意思決定
- 計画された偶発性(プランドハプンスタンス理論)
クランボルツの理論についてまとめた記事は下記になりますので参考にしてください。
【キャリコン】クランボルツの計画された偶発性理論【5つのスキル】
ジョン・D・クランボルツ(Krumboltz.J.D)の計画された偶発性(プランドハプンスタンス理論)は学科試験にもよく出題されています。 そして個人的に好きな理論にもなります。 本記事では、そんなクランボルツの計画された偶発性についてまと...
ロバーツ
イギリスの社会学者ロバーツは、
「若者は選択の自由を持っているとか、自分の好みに基づいて職業を選択できるという考えは、単なる思い込みに過ぎない。多くの若者が入職する際の方法を支配するのは、選択ではなく機会である」
として、実際には個人が計画し、選択するよりも、機会が生じた時に行動しているに過ぎないとしています。その時に行動に影響を与える要因は、教育選抜のメカニズム、雇用への採用パターン、家族、その他の社会的構造要因であると指摘しています。
選択ではなくチャンス(機会)
まとめ
社会的学習理論の中で、バンデューラとクランボルツは学科試験にも頻出となっているので、要チェックです。
バンデューラの自己効力感についての理論は、ロープレや論述でも場合によっては有効な手段となりますので、しっかり覚えておきましょう。
また他のキャリア理論に関して、まとめた記事が下記になりますので参考にしていただければと思います。
【キャリコン】キャリアの『理論と提唱者』まとめ【アプローチ別】
キャリア理論は種類も多く、覚えるのが大変な印象です。 インパクトに残るものや好きな人物は覚えているのですが、専門用語が出てくるとなかなか頭に入ってこないこともあります。 そこで本記事では、知識の下地作りとして、キャリアに関する理論の全体像を...