職業選択は職業に関する意思決定の連鎖的なプロセスと言われています。
その意思決定のプロセスを重視する提唱者に、ジェラット、ヒルトン、ティードマンの名前が挙がります。また、出題率は低いですが、ディンクレッジも過去の学科試験に名前が出たことがあります。
本記事では、そんな意思決定に関する理論と提唱者についてまとめています。
意思決定理論アプローチ
ジェラット
ジェラットの理論は、僕は好きです。前期の連続的意思決定プロセスと後期の積極的不確実性を主要概念とする理論がありますが、特に積極的不確実性に関しては、現代にマッチしていて覚えやすい理論になっているかと思います。
- 連続的意思決定プロセス
- 積極的不確実性(肯定的不確実性)
ジェラットの前期・後期理論は下記記事にまとめています。
【キャリコン】ジェラットの意思決定理論と主観的可能性【積極的不確実性の重要性】
意思決定論のハリィ・ジェラット(Gelatt.H.B)ですが、前期の連続的意思決定プロセスと後期の積極的不確実性を主要概念とする理論があります。 テストでよく見るのは意思決定ですが、両方覚えておきたいところです。 本記事では、ジェラットの主...
ヒルトン
ヒルトンの意思決定理論は、個人が持つ自己概念や希望、期待、職業観等の『前提』と外界からの情報との間に生じた不協和(不一致)の解消が意思決定の過程であるというものになります。
閾下(いきか)とか聞いたことがない言葉がありますが、ヒルトンについてポイントをまとめた記事が下記になります。
【キャリコン】ヒルトンの意思決定モデル【認知的不協和理論応用】
キャリア意思決定理論のヒルトン(Hilton,T.L.)ですが、意思決定のプロセスを重視する提唱者に、ジェラット、ヒルトン、ティードマンの名前が挙がります。 この3人は過去の試験にも出題されているのでセットで覚えておくと良いかと思います。(...
ティードマン
ティードマンは。キャリアの意思決定のプロセスを『予期』と『実行』の2つに分け、さらに予期を4段階、実行を3段階に分けました。
- 予期の4段階
- 実行の3段階
ティードマンの意思決定プロセスに関してまとめた記事が下記になります。
【予期の4段階】ティードマンの意思決定のプロセス【実行の3段階】
意思決定のプロセスを重視する提唱者に、ジェラット、ヒルトン、ティードマンの3人の名前が挙がります。 試験にも出てくることがあるので覚えておきたいポイントになります。 本記事では、その3人の中の予期と実行のティードマン(Tiedman,D.V...
ディンクレッジ
リリアン・ディンクレッジ(Dinklage,L.B)は、アメリカ人女性心理学者で、8つの意思決定スタイルと7つの段階があると提唱しています。
出題率は低いですが、さらっと学習しておくと、いざという時に対応しやすいかと思います。
ディンクレッジ=8つの意思決定スタイル=7つの段階
ディンクレッジの8つの意思決定スタイルをまとめた記事が下記になります。
【キャリコン】ディンクレッジ8つの意思決定スタイル【7つの段階】
リリアン・ディンクレッジ(Dinklage,L.B)は、アメリカ人女性心理学者で、意思決定には8つのスタイルがあると提唱しています。 学科試験では第6回キャリアコンサルタント試験『問43』で名前だけが登場しています。 本記事では、今後の試験...
まとめ
意思決定理論は学科でも、出題されることが多いので、各理論のポイントは抑えておきましょう。
さらに学習が進んで理解が深まれば、意思決定の支援という形で論述やロープレで拠り所となる理論になります。
また他のキャリア理論に関して、まとめた記事が下記になりますので参考にしていただければと思います。
【キャリコン】キャリアの『理論と提唱者』まとめ【アプローチ別】
キャリア理論は種類も多く、覚えるのが大変な印象です。 インパクトに残るものや好きな人物は覚えているのですが、専門用語が出てくるとなかなか頭に入ってこないこともあります。 そこで本記事では、知識の下地作りとして、キャリアに関する理論の全体像を...