認知的アプローチの基本的な考え方は、
- 人の感情は、思考によって影響を受ける
- 人は合理的なプロセスに従っているとき目標は達成でき、非合理的な思考のときに問題が起こる
というものになります。
また認知的アプローチには、
- 論理療法
- 認知療法
- 現実療法
などがあります。
本記事では、そんな認知的アプローチについて提唱者とポイントをまとめています。
論理療法
エリス
論理療法はエリスが提唱した理論で、問題行動や情緒的混乱に影響を及ぼす内的な認知過程に注目する療法になります。問題の源は外界や環境、過去のできごとそのものにあるのではなく、個人の『認知』と『考え方』すなわち『ビリーフ(信念・思い込み)』にあるとしました。
- ABCDE理論
- ビリーフ(信念)
- イラショナルビリーフ(非論理的な思考)
『エリス-ABCDE理論-イラショナルビリーフ』といった関係性は抑えておきましょう。
エリスについてポイントをまとめた記事が下記になりますので読んでいただければと思います。
認知療法
ベック
自分の意志に関係なく連鎖的に自責の念など不快な感情が起こることを自動思考といいます。
そして、その原因には、誤って学習された記憶・イメージ・考え方など習慣化した非合理的・非現実的な考え方であるスキーマがあるとしています。
- 自動思考
- スキーマ
- 認知の歪み
エリスと混同しないように覚えておきたいところです。
また『認知の歪み』は、場合によって(問題の優先順位による。)は論述や口頭試問でも活用できる理論となります。
ベックの理論についてポイントをまとめた記事が下記になりますので参考にしてください。
現実療法
グラッサー
現実療法は、現在の満たされたない重要な人間関係に焦点を当てて、問題解決を図るカウンセリングになります。
- 現実療法(リアリティ・セラピー)
- 5つの基本的欲求
- 全行動
5つの基本的欲求はマズローの理論とも似ていますので、区別して覚えるようにしてください。
グラッサーについて、ポイントをまとめた記事が下記になります。
ウォボルディング
過去の試験でも、あまり耳馴染みはないかも知れませんが、試験範囲ですので、名前と理論は一致させておくと良いかと思います。
- リアリティー・セラピー
- カウンセリングサイクル
木村周先生のキャリアコンサルティング理論と実際(5訂版:P282)にカウンセリングサイクルの図が掲載されています。
また、ウォボルディングの著書には『リアリティ・セラピーの理論と実践』があります。
まとめ
認知的アプローチは、僕は試験対策のときにややこしいと感じた科目でした。
しっかり、理論と提唱者の関係性を抑えて把握していきましょう。
また他のカウンセリング理論に関して、まとめた記事が下記になりますので参考にしていただければと思います。