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【キャリコン】ホワイトのナラティブ・セラピー【外在化技法とは?】

カウンセリング理論

ナラティブ・セラピーと聞くと、サビカスが思い浮かぶ方も多いと思いますが、創立したのはエプストン(Epston)ホワイト(White)になります。

過去の学科試験でも、一度ホワイトの名前が出ていますので、念のため名前は覚えておきたいところです。

本記事では、エプストンとホワイトのナラティブ・セラピー外在化技法についてポイントをまとめています。

ナラティブ・セラピーとは?

ナラティブ・セラピーは、心理療法家であるエプストンホワイトによって確立されました。(書き換え療法。)

クライエントが持つ、ドミナント・ストーリー(支配的なストーリー、問題が染み込んだストーリー)をオルタナティブ・ストーリー(望ましく代替されたストーリー、問題から解放されたストーリー)へと書き換えることによって、クライエントにとって意味のあるストーリーを語れるように支援するものになります。

キャリアカウンセリングの分野においては、1990年代以降にポストモダン社会構成主義などの影響を受けながら、ナラティブ・アプローチが導入されるようになりました。

ポストモダンとは?
進歩主義や主体性を重んじる近代主義や啓蒙主義を批判し、そこから脱却しようとする思想運動のこと。
参照元:Wikipedia
社会構成主義とは?
人間関係が現実を作るという考え方である。社会構築主義ともいう。
参照元:Wikipedia

外在化技法

その代表的な方法に、外在化技法と呼ばれるものがあります。

外在化技法は、自分が問題を内在しているという囚われからクライエントを解放するために、例えば、

  • 「何があなたに○○(問題や悩み)をさせているのでしょう?」
  • 「○○という問題にどんな名前をつけますか?」

等の投げかけをして、クライエント自身に問題の命名をさせたりするなど、『会話を外在化』することによって、問題をその人のアイデンティティから切り離す技法になります。

その上で、カウンセラーはクライエントにドミナント・ストーリーではいまだ語られていないユニークな結果に目を向けてもらうことで、オルタナティブ・ストーリーへと書き換え物語の再構築をしていくことが可能になります。

外在化技法…、これは面白そうな技法やな!

まとめ

ナラティブ・セラピーで抑えておきたいポイントは、

  • エプストンとホワイト
  • 書き換え療法
  • 外在化技法

といったところになるかと思います。

また、ナラティブ・アプローチのサビカスは学科試験で頻出となっていますので必ず抑えておきましょう。

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