サビカスを中心とする構成主義カウンセリングがありますが、ピービィ(Peavy.R.V.)のアプローチもその一つになります。
またクライアントと良い信頼関係やラポールを構築し、目標を定めて、計画を立て、方策などを体系的に進めていくシステマティック・アプローチにも分類されます。
本記事では、そんなピーヴィーのソシオダイナミック・カウンセリングについてポイントをまとめています。
ソシオダイナミック・カウンセリング
ピービィは、「人は、人生を通して常に改訂されている首尾一貫したライフ・ストーリーを持つべきである」という発達論的アプローチを取っています。
また、ピービィのライフ・ストーリーは、スーパーの提唱したライフ・スペースとは異なり、ピーレヴィンの理論の概念である人間の行動を決定する基本原理を念頭においています。
人間と環境が相互作用するクライエントのライフ・スペースを明らかにするカウンセリング手法として、ピービィはソシオダイナミック・カウンセリングを提唱しました。
対話的傾聴
ピービィは、カウンセリングに必要なスキルとして、対話的な傾聴を提唱しています。
対話的な傾聴の中核的要素は、
- 心の平安:受け入れ可能な状態であり、静まった状態であり、集中した状態であり、敬意の念を持った寛容な状態で、自分自身は空っぽな状態であり、それでいて自分の状態に気が付き、識別できている多次元な状態を持った現象である。
- 友好関係:カウンセラーが傾聴する一義的な目的はクライエントとの信頼関係を構築することであり、問題解決は二の次であることを示す。
- 変容的学習:これまでに他者から与えられた前提によって成立していた学習者自身の信念や経験を再評価させるプロセス。
の3点になります。
ちょっとややこしい感じがしたけど、ロープレでの傾聴のことがよく分かるな!
まとめ
まとめると、
- ソシオダイナミック・カウンセリング
- 対話的傾聴
はポイントになりそうです。
ピービィは現時点では出題はされていないかと思いますが、木村周先生のキャリアコンサルタント理論と実際(5訂版 P285)のシステマティック・アプローチの節に記載されています。
因みに、JILPTの資料ではピーヴィーという表記になっています。
そんなピービィですが、学科試験の関連ワードの組み合わせ問題などで出題されても対応できるように、ポイントは簡単に抑えておきましょう。