行動療法とは、心理療法のひとつで、学習理論を基礎とする数多くの行動変容技法の総称になります。
カウンセリング・プロセスとしては、意思決定に伴う不安の除去から始まります。
また成果としては、
- 不安・不適切行動の除去または軽減
- 意思決定スキルの習得
- 問題を予防するための行動変容
が起こります。
本記事では、行動的アプローチ・行動療法に関する提唱者と理論のポイントをまとめています。
行動的アプローチ
パブロフ
レスポンデントとは応答・反応といった意味で、一般的に有名なパブロフの犬や梅干しを見ると、つばが出てくるといった条件反射が挙げられます。
- レスポンデント条件付け
- パブロフの犬
- 条件反射
パブロフのレスポンデント条件づけに関してポイントをまとめた記事が下記になります。

スキナー
スキナーのオペラント条件付けとは、報酬や嫌悪刺激(罰)に適応して、自発的にある行動を行うように学習することを言います。
- オペラント条件付け
- スキナー箱
スキナーのオペラント条件付けと、ソーンダイクの試行錯誤説についてまとめた記事が下記になります。

ウォルピ
ウォルピの系統的脱感作は、レスポンデント条件付けに基づき、逆制止の原理により、不安や恐怖などを引き起こす条件刺激に対する過剰な感受性を段階的に弱める訓練法になります。
- 系統的脱感作
- レスポンデント条件付け
パブロフとスキナーを軽く抑えてから、ウォルピの学習すると流れ的に分かりやすかと思います。

アサーション
アサーションは自己主張・自己表現という意味になり、自己主張ができるように、対人不安などの除去を行うことを主張訓練と言います。
- ノンアサーティブ
- アサーティブ
- アグレッシブ
- DESC法
アサーションについて、木村周先生のキャリアコンサルティング理論と実際(5訂版:P49、6訂版:P121 )に記述されているポイントを簡単にまとめた記事が下記になりますので参考にしてください。

まとめ
キャリアコンサルト学科試験の過去問で出題されやすい傾向にあるのは、ウォルピの系統的脱感作という印象です。ただ、理論と提唱者の関係性の問題でも出題されることがありますので、パブロフとスキナーを踏まえた上で行動療法を理解すると記憶しやすいかと思います。