ヘルピング技法はロバート・R・カーカフ(Carkhuff, R.R.)によって提唱された、包括的・折衷的カウンセリングモデルです。
過去問にも何度か出題されていますのでしっかり覚えておきましょう。
ヘルピングの特徴
ヘルピングには次のような3つの特徴があります。
- 精神分析療法や来談者中心カウンセリングなどの洞察志向のカウンセリングと、行動療法などの行動変容志向のカウンセリングを、統合した折衷、統合的アプローチである。
- 援助全体を4段階に分け、技法を具体的、段階的に展開する。
- カウンセリングを専門的カウンセラーだけのものにせず、広く一般人も使えるように方式化した。カウンセラーをヘルパー、クライアントをヘルピーと呼ぶ。
ヘルピングは内面的成長技法とも呼ばれ、ヘルピーの内面的成長を目的に掲げ、ヘルピーの行動化を目指します。

ヘルパー&ヘルピーか!
昔のデュオでいそうやなぁw
ヘルピングの段階化
段階 | 目標 | 具体的技法 |
事前段階
かかわり技法 |
ラポールの形成
心の準備・援助過程への参入 |
かかわりへの準備、親身なかかわり、観察、傾聴 |
第1段階
応答技法 |
自己探索
現在地を明らかにする |
事柄、感情、意味への応答 |
第2段階
意識化技法 |
自己理解
目的地を明らかにする |
意味、問題、目標、感情の意識化 |
第3段階
手ほどき技法 |
行動化
具体的計画を立てて行動する |
目標の明確化、行動計画の作成など |

この4つはなるべく覚えておいた方がええな!
かかわり技法・応答技法・意識化技法はそのままやから手ほどき技法だけは頭に入れなアカンなー。
まとめ
過去のキャリアコンサルタント国家試験では各技法の特徴を判断しなければならない問題も出ていました。
ヘルピングの4つの技法は要チェックです。
カーカフのヘルピングに関する練習問題を下記に用意していますのでチャレンジしてみてください。

【キャリコン】ロバート・カーカフの試験対策『◯✕練習問題』
ロバート・カーカフに関する◯✕練習問題になります。 本記事の問題はキャリアコンサルタントの試験対策用に作っていますので、 全過去問の傾向 キャリアコンサルティング理論と実際 5訂版 木村周 を主に参考にしているのと、問は随時追加していこうと...
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