キャリアコンサルタント学科試験では職業分類についての出題も何度かされています。
これがなかなかややこしいのですが、とくに『日本標準産業分類』が絡んでくるとさらに混乱してしまいます。
本記事では、3つの職業分類、
- 日本標準職業分類
- 日本標準産業分類
- 厚生労働省編職業分類
についてポイントをまとめています。
日本標準職業分類
日本標準職業分類は、総務省が設定したもので、統計を職業別に表示する場合における統計基準として、個人が従事している仕事の類似性に着目して区分し体系的に分類(大分類12、中分類74、小分類329)しているものになります。
日本標準職業分類での職業の定義が「個人が行う仕事で、報酬を伴うか又は報酬を目的とするもの」になります。

大中小の分類なんが特徴やな!特徴的なワードとしては統計や!
日本標準産業分類
日本標準産業分類は、総務省が定めたもので、統計調査の結果を産業別に表示する場合の統計基準として、事業所において社会的な分業として行われる財及びサービスの生産又は提供に係るすべての経済活動を分類するものであり、統計の正確性と客観性を保持し、統計の相互比較性と利用の向上を図ることを目的としたものになります。宗教・公務などすべての経済活動が分類されています。

産業やから、〇〇業っていう書かれ方してるのがポイントやな!
財とか経済活動っていうワードも特徴やで!
厚生労働省編職業分類
※厚生労働省編職業分類は2022年4月14日に改定され、分類が変更されていますが、ハローワークでの活用が令和5年3月からを予定とのことより改訂前の分類が活用中のため、本記事では改定前の内容としています。
厚生労働省編職業分類は、職務の類似性、公共職業安定機関における求人・求職の取扱件数などにもとづいてそれぞれの職業に対して社会的にどの程度需給があるかを考慮して職業を区分し体系的に分類(大分類11、中分類73、小分類369、細分類892)したものになります。細分類の分類項目には、利用の便宜を考慮して職業名の該当例が掲載されています。約17,000の職業が分類されています。
大分類と中分類は、日本標準職業分類と一致していますが、小分類項目は、原則として日本標準職業分類の小分類項目に準拠して定めていますが、職業紹介業務における必要性を考慮して項目を補正しています。細分類項目は、職務の類似性、職業紹介業務における求人・求職の取扱件数などを考慮してその上位の小分類を細分化したものになります。
厚生労働省編職業分類は、ハローワークインターネットサービスで閲覧することができ、キャリア選択のための仕事理解に有効で求人・求職のマッチングや、職業紹介事業等での活用が想定されています。

ポイントは職業選択の際に分かりやすい分類になってるところやな!あと、厚労省が作ってて細分類があるのも特徴や!
まとめ
以上が職業分類のポイントになります。
ペンギンが吹き出しで言ってるところがポイントになりそうです。
あとは試験のときに、日本標準職業分類と日本標準産業分類の読み間違いに気をつけた方が良さそうです。
コメント
しん様
はじまめまして
有益な情報をご提供いただきましてありがとうございます。
大変見やすく整理されていて活用させて頂いています。
しん様の資料では日本標準職業分類の中分類の数が79とありますが、総務省のHPでは74と記載されています。
入力ミスかと思いご連絡を差し上げました。
念のためご確認ください。
総務省のHP
大分類12
中分類74
小分類329
よろしくお願いします。
奥井様
はじめまして。
キャリコンスタディをご活用いただいているとのこと、とても嬉しいです。
また、今回はご指摘をありがとうございます。
早速修正させていただきました。
見直しがなかなかできないので大変ありがたいです。
これからも活用していただけるように、より良いコンテンツづくりを目指していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。