数多くあるカウンセリング理論ですが、過去問の傾向から出題率の高さを知ることができます。指標の一つに過ぎませんが、何度も出題されている問題も多くあります。
実際に僕は、優先順位の高い問題からインプットしていくという学習方法(手順)を踏みました。
本記事では、過去問の傾向から、カウンセリング理論に関する優先順位上位の絶対に抑えておきたい理論と提唱者をまとめています。
絶対に抑えておきたい!学習優先順位上位の理論と提唱者
ロジャーズ
ロジャーズは、人間を自らの基本的潜在能力を最大限に発展させようと努める存在であると捉えて、来談者主導のもとに進めていくカウンセリングとなる、来談者中心カウンセリングを開発しました。
過去問での出題率もトップクラスで、難易度も比較的高めな印象です。
- 来談者中心カウンセリング(来談者中心アプローチ)
- 無条件の肯定的関心
- 共感的理解
- 自己一致・純粋性
- エンカウンター・グループ
また、難易度が高い理由として、過去問で出題もされている『実現傾向』『人格変化の必要十分条件』などのあまり見ない重要なキーワードがありますのでしっかり抑えて得点源にしていきましょう。
フロイト
フロイトの防衛機制は好きな理論です。ただ、種類も多く暗記するのは苦労するかと思いますので、まずは納得・興味のいくところから少しずつ攻略していくと良いでしょう。
- 精神分析理論
- 局所論
- 構造論
- 発達論
- 防衛機制
フロイトは覚えることも多く、出題率もかなり高めになっていますので、一つずつインプットしていきましょう。フロイトについてポイントをまとめた記事が下記になります。
エリス
エリスも出題率はそこそこ高めです。ただ抑えるべきキーワードは『ABCDE理論』『イラショナルビリーフ』くらいで多くはありませんので、その辺りを意識してインプットしておくと、試験対策になるかと思います。
- ABCDE理論
- ビリーフ(信念)
- イラショナルビリーフ(非論理的な思考)
エリスについてポイントをまとめた記事が下記になりますので、学習しておいてください。
ベック
ちょくちょく出題されているベックですが、『自動思考』や『スキーマ』など独特なワードが多いので、覚えやすいと言えば覚えやすい理論になります。エリスのビリーフと区別して覚えるようにしましょう。
- 自動思考
- スキーマ
- 認知の歪み
ベックについて過去問の傾向からポイントをまとめた記事が下記になります。
パールズ
『今ここ』での『気づき』を得る心理療法の体験を重視し、クライアントのゲシュタルトの回復を目標にした療法になります。
- ゲシュタルト療法
- 「今ここ」での「気づき」
ゲシュタルトというワードは聞いたことがあるかと思いますので、その辺りから興味を持つと覚えやすいかと思います。
アドラー
アドラーは『嫌われる勇気』というベストセラーで有名ですが、正直この本を読んでおくと十分な試験対策になると率直に思います。僕は受験が終わってから読んだのですが、受験前に読んでおいたら良かったと思っています。
- 共同体感覚
- 劣等感
- 勇気づけ
- 個人心理学
アドラーに関して、ポイントをまとめた記事が下記になります。
アイビィ
アイビィのマイクロ・カウンセリング技法は、学科だけでなく実技にも応用できるので、じっくり理解しておくと良いでしょう。学科でインプットした知識を実技に応用することで、相乗効果的にレベルUPが望めます。
- マイクロカウンセリング技法
基本を身に着けたいと考えられている方は、ここはじっくり学習しておいてください。
カーカフ
包括的・折衷的カウンセリングモデルのヘルピング技法ですが、マイクロ・カウンセリング技法とは違った独特なワードもありますので、抑えておいてください。
- ヘルピング
- 手ほどき技法
- ヘルパー・ヘルピー
ヘルピング技法についてポイントをまとめた記事が下記になります。
國分康孝
コーヒーカップモデルは國分康孝によって提唱された包括的・折衷的なカウンセリング・モデルになります。出題率もそこそこなので、ポイントは抑えておきたいところです。
- コーヒーカップモデル
- リレーション
- 無構え
特に関連ワードの組み合わせ問題で見かける印象です。國分康孝についてまとめた記事が下記になりますので、重要なワードはインプットしておきましょう。
ハー
ハーは理論というより定義になるのですが、実技試験においてかなり重要かつ理解しやすい定義になります。学科のためだけでなく学習しておくと相乗効果が期待できます。
- キャリアカウンセリングの定義
ハーについてポイントをまとめた記事が下記になります。
森田正馬
森田療法は、森田正馬により創始された神経質に対する精神療法になります。
過去問では、関連ワードの組み合わせ問題によく登場していた印象です。
- 森田療法
- 絶対臥褥
強引ですが、『森田臥褥』といった感じで覚えておくと役に立つかもしれません。
吉本伊信
内観療法とは、吉本伊信が浄土真宗の「身調べ」という修行法から内観療法を開発した療法になります。
- 内観療法
- 身調べ
こちらも森田療法と合わせて、関連ワードの組み合わせ問題によく登場しますので、混同して引っかからないように気をつけましょう。
システマティック・アプローチ
システマティック・アプローチを学習すれば、学科だけではなく実技や口頭試問にも対応しやすくなりますので、こちらも重要なポイントになります。
- システマティック・アプローチ
システマティック・アプローチの流れをまとめた記事が下記になります。
まとめ
本記事でまとめた理論は、過去の学科試験でも高確率で出題されていますので、傾向から考えると出題されやすい理論と言えます。
合格ラインの70点(35問)の得点源として、しっかり取っておきたいカウンセリング理論になりますので、じっくりと学習しておきましょう。