自己理解を深めるために使われることの多い心理検査(アセスメント)ですが、妥当性や信頼性に関する出題がされています。
この問題は覚えていないと、ぱっと見どちらがどちらか分からなくなるので要注意です。
本記事では、そんな心理検査の妥当性と信頼性についてまとめています。
測定と評価の考え方
良い心理テストは、統計的な手順を踏んで作成され、標準化を通してテストが、
- 客観的な基準:客観性
- 正確に:信頼性
- 測りたい特性を測定しているか:妥当性
の全てを備えたものになります。
一方、短所としては、
- 断片性
- 一時性
- 間接性
といった限界もあります。
妥当性
妥当性がある検査とは、「このテストで何が測れるか?」という測定したい属性をその検査が的確に測定しているかどうかを表す概念になります。
妥当性には次の3つがあります。
- 内容的妥当性
- 基準関連妥当性
- 構成概念妥当性
信頼性
信頼性とは、テスト結果の正確性を表す概念です。同じ条件の下で同じ検査を受けたときに、結果が一貫し、日によって、その時の条件によって変わらず安定している検査のことになります。
信頼性は次の方法により求められます。
- 再検査法
- 平行テスト
- 折半法
妥当性は的確。信頼性は正確性。
測定誤差
測定誤差は、測定対象以外の影響が検査結果に及ぼす、避けることの難しい測定上の誤差になります。
ですので、テスト結果に測定誤差が入っていることは前提となります。
まとめ
過去問の傾向から上記のポイントを抑えておけば良いかと思われますが、より詳しくという方は、木村周先生のキャリアコンサルティング理論と実際の5訂版P82~、6訂版P139~を参考にしていただければと思います。