キャリアコンサルタントの能力要件の見直しは、12回の試験から15回まで連続で出題されています。
資料は、社会や経済情勢から鑑みると自然な流れの内容になっているので、興味深く読めるかと思います。
本記事では、キャリアコンサルタントの能力要件の見直しについてまとめています。
キャリア支援に関わる社会経済環境の変化、労働政策上の課題
- 一億総活躍プラン(平成28年6月):無業の若者の切れ目ない自立支援、非正規の若者、子育て女性のキャリアアップ支援、等
- 働き方改革実現計画(平成29年3月):治療と仕事の両立に向けた専門家を交えたトライアングル型支援、仕事と子育て・介護等の両立支援、子育て女性のリカレント教育等を通じたキャリアアップ支援、就職氷河期・若者の就職支援、成熟産業から成長産業への円滑な転職支援、高度IT人材の育成 等
- 人生100年時代構想の議論(平成29年9月~):シニアを含む生涯にわたる学び直し支援とキャリアへの結びつけ
といった労働政策上の課題があることからキャリアコンサルタントの担うべき役割は拡充・深化しています。
キャリアコンサルタントが担うべき役割の拡大・深化
見直すべき、主なポイントとして、
- セルフ・キャリアドック等の企業におけるキャリア支援の実施に関する知識・技能
- リカレント教育等による個人の生涯にわたる主体的な学び直しの促進に関する知識・技能
- 職業生涯の長期化、仕事と治療、子育て・介護と仕事の両立等の課題に対する支援に関する知識・技能
- クライアントや相談場面の多様化への対応に関する知識・技能
が挙げられています。
具体的には、
- 非正規の若者、子育て女性、シニア等、労働者各層が直面する、また仕事と治療の両立等のキャリア形成上の具体的な課題解決への貢献
- 職業生活設計に即した学び直しの具体の機会への結びつけ、そのキャリア形成上の活用等のガイダンス
- 企業の人材育成方針を踏まえ、人事部局、マネージャー等とも連携した、企業内での効果的なキャリア支援の仕組み(セルフ・キャリアドック等)整備、担い手としての役割発揮
といった役割を担うことを期待されています。
職業能力開発推進者の選任方法
また職業能力開発促進法施行規則等の改正によって、職業能力開発推進者を「キャリアコンサルタント等の職業能力開発推進者の業務を担当するための必要な能力を有する者」から選任するものと規定されています。
キャリコンは期待されてるんやな!!!
ワイもやる気出てきたで!
まとめ
キャリアコンサルタントの能力要件の見直しについてまとめてみました。
- セルフ・キャリアドック
- リカレント教育
などといったワードが印象的です。過去問でも出題されていますので、しっかり覚えておきたい資料になります。
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