コーヒーカップモデルは國分康孝によって提唱された包括的・折衷的なカウンセリング・モデルになります。
國分康孝はカウンセリングとは「言語的、非言語的コミュニケーションを通して、行動変容を試みる人間関係」と定義しています。
本記事では、そんな國分康孝について過去問の傾向からポイントをまとめています。
カウンセラーに求められる4つの人間性(パーソナリティ)
カウンセラーに求められる人間性(パーソナリティ)について4つを挙げています。
人好き | 人好きの人間とは、自分を好いている人間である。自己受容ができていること。 |
共感性 | クライエントと類似の感情体験があるとき生じてくる。カウンセラーは日常生活でできるだけ多様な感情体験をしておくのがよい。 |
無構え | 天真爛漫、天衣無縫で、防御がなければないほど好ましい。 |
自分の人生 | カウンセラーは自分の人生をもたねばならない。自分の人生が幸福なとき、初めて人の幸福が喜べるのである。 |
第4回の試験にここがまるっと出てたで!
無構えってなんかオモロイな!
コーヒーカップモデルの3段階
コーヒーカップモデルのプロセスは、
- リレーションづくり
- 問題をつかむ
- 問題解決の段階
の3段階でキャリアカウンセリングを進めていきます。
カウンセリング・プロセスが、コーヒーカップの断面図に似ているというので『コーヒーカップ・モデル』と命名しました。
画像作ったで!
ワイはブラックが好きやけど、カフェオレも好きなんやで。
リレーションづくり(面接初期)
言語的スキルによってリレーションをつくります。
カウンセラーは『できること・できないこと』を明確に伝え、クライエントの目標やゴールを設定する。
具体的な技法は下記のようになります。
- 受容
- 繰り返し
- 言い換え
- 明確化
- 支持:「支持」を行う際には、支持するものとしないものを識別して反応しなければならない。
- 質問(開かれた質問、閉ざされた質問)
問題をつかむ(面接中期)
非言語的スキルをつかって問題をつかみます。
カウンセラーは主訴をより深く掘り下げていき、たとえばどのような自己不一致をしているのか、どのような認知のゆがみやイラショナル・ビリーフがあるのかなど、各種カウンセリング理論が示唆する問題の核心をつかむことが重要となっています。
具体的な技法は下記のようになります。
- 視線
- 表情
- ジェスチャー
- 声の質・量
- 席のとり方
- 言葉づかい
- 服装・身だしなみ
問題解決の段階(面接後期)
処置、問題を解決する段階になります。
問題の核心をつかめたら、各種理論に沿った対処法やカウンセラーの適切なアドバイスや情報提供など効果的な処置を行います。
具体的な技法は下記のようになります。
- リファー
- ケースワーク
- スーパービジョン
- コンサルテーション
- 具申
まとめ
國分康孝のコーヒーカップ・モデルについてまとめていきました。
過去問でも何度か出題されているので、4つの人間性とコーヒーカップモデルの3段階はチェックしておく必要があります。
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