ハロートレーニングはキャリアコンサルタント学科試験の過去問でも、何度か出題されており、訓練の種類が幾つかあるため、それぞれの特徴を覚えておかないと、解答が難しい問題となっています。
本記事では、そんなハロートレーニングのそれぞれの特徴についてポイントをまとめています。
ハロートレーニングとは?
ハロートレーニングは、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識などを習得することができる公的制度になります。
受講希望者は、ハローワークインターネットサービスで、コース情報を検索することができます。
受講までの流れとしては、ハローワークで求職申込をした後、実施する施設などが行う面接などの選考に合格し、ハローワークにおいて受講あっせんを受ける必要があります。
離職者訓練
雇用保険を受給している求職者を対象に、就職に必要な職業スキルや知識を習得するための訓練を無料(テキスト代等は自己負担)で実施しています。
対象 | ハローワークの求職者 |
訓練期間 | 概ね3月~2年 |
主な訓練コース例 | 施設内訓練…自動車整備科、木工科、造園科 等 委託訓練…介護サービス科、情報処理科 等 |
求職者支援訓練
雇用保険を受給できない求職者を対象として職業訓練によるスキルアップを通じて早期の就職を目指すことを目的として、民間教育訓練機関が厚生労働省の認定を受けた職業訓練を実施する制度になります。
求職者支援制度についてポイントをまとめた記事が下記になりますので、合わせて読んでおいてください。
在職者訓練
中小企業に勤める人を対象に、従事されている業務に必要な専門知識及び技能・技術の向上を図るための比較的短期間のハロートレーニングです。訓練期間は、2~5日となっています。
学卒者訓練
学校卒業者を対象に、就職に必要な職業スキルや知識を習得するためのハロートレーニングを実施しています。
- 国は、職業に必要な高度で専門的かつ応用的な技能・知識を習得させるための長期課程の訓練を実施(高卒者等2年間)しています。
- 都道府県は、職業に必要な基礎的な技術・知識を習得させるための長期課程の訓練を実施(高卒者等1年~2年間、中卒者等2年間)しています。
対象者 | 訓練過程 |
中学・高校卒業者等 | 普通課程 |
高校卒業者等 | 専門課程 |
専門課程修了者等 | 応用課程 |
障害者訓練
障害のある方を対象にして、その状況に配慮したきめ細かい訓練を実施しています。国、都道府県、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構、民間教育訓練機関等が必要な連携を図りながら、職業訓練の実施、訓練技法の向上等に取り組んでいます。
障害者の技能に関する競技大会(アビリンピック)の開催
障害のある方の職業能力向上を図るとともに、広く障害者の職業能力に対する社会の理解と認識を深め、その雇用の促進をはかることを等を目的としてアビリンピックが開催されています。
まとめ
ハロートレーニングに関する出題は、求職者支援訓練が多めとなっている印象ですが、他の訓練もまとめて大問として出題されることがあります。
特徴を掴んでしっかり抑えておきましょう。
ハロートレーニングに関する練習問題を作成していますので、チャレンジしてください。