若年層・壮年層・中高齢層と世代によって、キャリアの考え方や支援方法は異なっています。
本記事では、労働者・個人の世代別キャリア形成と支援についてまとめています。
個人のニーズ
- 雇用される能力(エンプロイアビリティ)
- 職業に関する情報提供のサポート
- ライフキャリアという捉え方とライフキャリアデザイン
個人がキャリア開発・キャリア形成を考えることで、自己成長・自己実現に近づくことができます。
世代別キャリアの在り方
若年層のキャリア
- ニート・フリーターの増加
- 早期離職
などの問題点がある。
対策や支援として、
- トライアル雇用
- グループカウンセリング
- 学生時代から職業に触れる機会を作る
- インターンシップ(地元企業等と連携も)
- 進路指導・進路相談
があり、学校と地域産業等を結びつけるコーディネーターの配置促進など、教育へのキャリアコンサルタントの役割も期待されています。
支援機関やサイト
地域若者サポートステーション
キャリアコンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への就労体験などにより、就労に向けた支援
新卒応援ハローワーク
大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生や、これらの学校を卒業した方を対象に、様々な就職支援を行っています。
わかものハローワーク
正社員就職を目指す若者(おおむね35歳未満)を対象に、様々な就職支援を行っています。
ジョブカフェ
都道府県が主体的に設置する、若者の就職支援をワンストップで行う施設。
厚生労働省でも、都道府県の要望に応じてジョブカフェにハローワークを併設し、職業紹介等を行うなど、都道府県と連携しながら支援に取り組んでいます。
e-ラーニングシステム
就職前に知っておいてほしい、労働条件に関して確認すべき書類や有給休暇のルールなどについて、事例を用いて紹介しています。
壮年層のキャリア
経済や社会、職業生活が変化する中で、一定期間ごとのキャリアの棚卸しやキャリアについて勉強する(能力開発や自己啓発の)機会を設けていくことが必要になります。
能力開発や自己啓発を行う際の課題点、
- 時間や予算の確保
- 情報の少なさ
- 自己投資後の処遇の不明確さ
などがあるが、今後はキャリアを自分の知的財産として常に磨き、足りないものを補う意識が必要。
参考サイト:「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書について
企業によるキャリア開発と支援
- スキルアップの時間の確保
- OJTとOff-JTを組み合わせたキャリア開発の促進
- セルフ・キャリアドック
セルフ・キャリアドックに関してまとめた記事が下記になります。
働き手の主体的なキャリア開発と支援
- 教育訓練給付のメニューの多様化
- 定期的なキャリアコンサルティング
- 教育訓練休暇制度等の普及・促進
参照元:未来を支える人材力強化
中年層・高齢層のキャリア
60代後半では半分近く70代前半でも3分の1の割合で働いていることから、知識や技術や人脈などの特性を活かして、
- 職業経験を生かした働き方ができるようになること(技能伝承やNPOへの支援など)
- 就業の選択肢が増えること
が理想としてあります。
参考資料:高年齢者の雇用・就業の現状と課題Ⅰ
またキャリアの棚卸しや目標の再設定など、セカンドキャリア開発の支援もキャリアコンサルタントの役割となります。
中高年齢者の活躍促進のための支援
- シルバー人材センターの職域拡大
- 専門窓口の体制強化及び利用促進
- 中高年人材の受入れ企業に対する支援
健康状態や職業経験等の個人差が大きいため、希望や能力に応じて年齢にかかわりなく活躍できるような雇用・就業機会の確保とマッチング支援が必要。
参照元:未来を支える人材力強化
まとめ
世代別キャリアについてまとめていきました。
活動領域や役割になるので、そちらの試験対策にもなるかなと思います。
あと調べていて、未来を支える人材力強化の資料がコンパクトにまとめられていて分かりやすかったのでオススメです!
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