このコンテンツは過去の学科試験の、
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解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第32回学科試験 問1~問10の正答解説と参考元
問1
「AIの職場導入による働き方への影響等に関する調査(労働者Webアンケート)結果」(独立行政法人労働政策研究・研修機構、2025年)で示された、AIの活用状況と働き方の変化等に関する問題です。
正答:2
1.×:「アイデアの検討・改良」よりも、「資料や文章の原案作成」や「文章等の修正・編集・校正・要約」の方が多い。(P13)
2.〇:AIの利用前後における仕事の質について、「仕事の楽しさ」や「仕事を通じて感じる活力」が高まった、または増加したとする割合は、低下したとする割合を上回っている。(P60)
3.×:「求職活動のストレスを軽減してくれる」については、「同意する」が約7割となっており、生成AIのポジティブな効果を感じている人が多い。(P39)
4.×:AI使用企業の労働者やAI利用者の方が、AIを利用していない人よりも、AIが将来の賃金を増加させることについて肯定的な見通しを持っている。(P79)
労働政策研究・研修機構:調査シリーズNo.256「AIの職場導入による働き方への影響等に関する調査」

AIを実際に使っている人の方が、効果や将来への影響を肯定的に見ているんやな!
問2
職業能力開発促進法で規定されている「キャリアコンサルティング」と「キャリアコンサルタント」に関する問題です。
正答:2
1.×:キャリアコンサルティングとは、「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うこと」と定義されている。(第2条)
2.〇:事業主には、労働者の求めに応じてキャリアコンサルティングの機会を確保すること、その他の援助を行うことが求められている。(第10条の3)
3.×:キャリアコンサルタントを必ず活用しなければならないとは規定されていない。キャリアコンサルティングの機会を確保する場合には、キャリアコンサルタントを有効に活用するよう配慮するものとされている。(第10条の3)
4.×:キャリアコンサルタントは業務独占資格ではなく、名称独占資格である。(第30条の3・第30条の28)

キャリアコンサルタントは名称独占資格や!業務独占と間違えんようにな!
問3
「経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会報告書」(厚生労働省、令和8年1月)に関する問題です。
正答:2
1.〇:キャリアコンサルタントの活動の場が、企業や需給調整機関のほか、学校、行政機関、各種支援機関などに広がるにつれ、それぞれの活動領域に応じた専門性が求められている。(P2)
2.×:「解決型」ではなく、労働者が自らキャリアを形成する力を身につけられるよう支援する「開発型」の支援である。(P3)
3.〇:「開発型」の支援にあたっては、さまざまな情報を活用し、相談者の自己理解・仕事理解・環境理解を促進することが必要である。(P3)
4.〇:AIが提示する情報の正確性や妥当性を見極め、倫理面の問題が生じない形で、AIを支援ツールとして活用する能力が求められている。(P5)

問題解決だけやなく、相談者がキャリアをつくる力を育てる「開発型」の支援も重要なんや!
問4
サビカスが提唱したキャリア・アダプタビリティの4つの次元に関する問題です。
正答:4
1.〇:キャリア・アダプタビリティの次元の一つである「関心(Concern)」に関する説明として正しい。(P98)
2.〇:キャリア・アダプタビリティの次元の一つである「統制(Control)」に関する説明として正しい。(P98)
3.〇:キャリア・アダプタビリティの次元の一つである「好奇心(Curiosity)」に関する説明として正しい。(P98)
4.×:「援助」ではなく、自らの願望を実現するための「自信(Confidence)」である。(P98)

関心・統制・好奇心・自信は、頭文字をつなげて「かとう こうじ」で覚えるんや!

問5
シャインが示したキャリア・アンカーに関する問題です。
正答:3
1.×:キャリア・サイクルの段階と課題から「自分のキャリア・アンカーを知り評価する」ことは、キャリア初期ではなく、「キャリア中期の危機」における発達課題である。(木村:P232)
2.×:キャリア・アンカーは、「才能・能力」「動機・欲求」「意味・価値」に関する自己イメージから構成される。「性格」は含まれない。(渡辺:P164)
3.〇:キャリア・アンカーとは、キャリアや職業における自己概念・セルフイメージのことである。(渡辺:P159)
4.×:キャリア・アンカーは8つのタイプが示されており、後に4つのタイプへ集約されたわけではない。(渡辺:P160)

問6
キャリア理論のうち、特性因子論に沿った説明を選ぶ問題です。
正答:2
1.×:人が生涯において複数の役割(9つに分類)を演じ、家庭、地域、学校、職場などの舞台で役割を遂行する考え方は、スーパーのライフ・キャリア・レインボーである。(P72)
2.〇:特性因子論では、人間の能力や興味などの「特性」と、職業が求める能力などの「因子」を合致させることが、良い職業選択や職業適応につながると考える。(P63)
3.×:キャリアの筋書きの中で、本人がどのような主人公を演じるかに関心を持つのは、コクランのナラティブ・アプローチである。(P79)
4.×:未学習や誤った信念、思い込みなどの学習経験が職業選択を困難にする場合が多いという考え方は、クランボルツの社会的学習理論である。(P89)

問7
ヒルトンの意思決定モデルで用いられる用語に関する問題です。
正答:4
1.×:「プロセス」「非可逆性」「妥協」は、ギンズバーグの職業選択の発達理論に関する用語である。(P70)
2.×:「構築」「共構築」「脱構築」は、ナラティブ・アプローチの代表的な理論にあるブロットのストーリード・アプローチに関する用語である。(P81)
3.×:「予期システム」「価値システム」「基準システム」は、ジェラットの連続的意思決定モデルを構成する3つのシステムである。(P86)
4.〇:ヒルトンの意思決定モデルに関する用語は、「前提」「不協和の検閲」「試案的計画」である。(P86)

ヒルトンは、認知的不協和理論を職業選択の意思決定に応用したんや!

問8
サビカスのキャリア構築理論とキャリア・アダプタビリティに関する問題です。
正答:4
1.×:キャリア・アダプタビリティの構成要素は「適性」ではなく、「関心」「統制」「好奇心」「自信」の4つである。(木村:P82)
2.×:「状況(Situation)」「自己(Self)」「支援(Support)」「戦略(Strategies)」の4Sを用いて転機への対処資源を点検するのは、シュロスバーグである。(渡辺:P193)
3.×:個人の興味や能力などの特性と、職業が求める要件を客観的・科学的に照合することを重視するのは、パーソンズの特性因子論である。(木村:P63)
4.〇:サビカスは、キャリアを固定的なものとしてではなく、本人が職業行動や経験に主観的な意味づけを行うことによって構築されるものと捉えた。(木村:P82)

問9
クランボルツの社会的学習理論と計画された偶発性理論に関する問題です。
正答:2
1.×:客観的な情報を収集・分析し、結果や可能性を予測した上で合理的に意思決定するという考え方は、ジェラットの連続的意思決定モデルに近い内容である。(渡辺:P116)
2.〇:クランボルツは、キャリアの意思決定に影響を与える要因として、「遺伝的特性・特別な能力」「環境的状況・環境的出来事」「学習経験」「課題接近スキル」の4つを示した。(渡辺:P137)
3.×:クランボルツの社会的学習理論では、直接経験による学習だけでなく、他者の行動や結果を観察する代理経験も重視している。また、キャリア選択の成否が自己効力感のみに依存するとはしていない。(渡辺:P138)
4.×:計画された偶発性理論では、偶然の出来事を排除するのではなく、キャリア形成の機会として活用することを重視している。(木村:P90)

偶然をチャンスに変える5つのスキルは、好奇心・持続性・楽観性・柔軟性・冒険心や!

問10
精神力動論的立場に立つカウンセリング・アプローチに関する問題です。
正答:1
1.〇:精神力動論的アプローチでは、現在の悩みや心の症状の背景に、過去の経験や心の傷、無意識の葛藤、抑圧された感情などがあると考える。フロイトの精神分析療法が代表的である。(JILPT:P102)
2.×:自己実現の視点から、本当の自分に気づき、自分自身の心の声を聴きながら生き方を学ぶという考え方は、人間性アプローチである。ロジャーズの来談者中心療法が代表的である。(JILPT:P111)
3.×:「非合理的な信条」を、現実に即した「合理的な信条」へ修正するのは、エリスの論理療法である。(木村:P118)
4.×:クライエントが適切な「ものの見方」や「行動」を学習できるように援助するのは、認知的・行動的アプローチである。(JILPT:P123、P126)

過去の経験や無意識の葛藤に注目するのが、精神力動論的アプローチや!





