労働保険の一つである労災保険になります。
キャリアコンサルタント学科試験の出題率はそれほど高くありませんが、保険には種類が多いため整理しておいた方がよいでしょう。
本記事では、そんな労災保険について過去問の傾向からポイントをまとめています。
労災保険とは?
正しくは労働者災害補償保険という名称になります。
労働者が仕事や通勤が原因で負傷した場合、病気になった場合等に、被災労働者らを保護するための給付等を行う制度です。
全ての労働者が対象となっており、原則として一人でも労働者を使用する事業すべてに適用されます。また、労働者とは賃金が支払われる者のことで、常勤・パート・アルバイト等の名称や雇用形態に関係ありません。
保険料は事業主が全額負担します。
保険給付の内容
具体的には、
- 療養補償給付:医療(治療や薬剤)の現物給付
- 休業補償給付:休業4日目から給付基礎日額の60%が支給
- 障害補償給付:障害等級に該当する障害が残ったときに支給
- 傷病補償年金:療養の開始後1年6ヵ月経過した日に治っていない場合
- 介護補償給付:介護の等級に応じて支給
- 葬祭料:31万5,000円に給付日額の30日分を加えた額を支給
があります。
特別加入制度
特別加入制度とは、業務の実態や災害の発生状況からみて、一定の要件の下に労災保険に特別に加入することを認めている制度です。
特別加入できる方の範囲は、
- 中小事業主等
- 一人親方等
- 特定作業従事者
- 海外派遣者
の4種に大別されています。
また、家族従事者であっても労働者として見なされる場合があります。
まとめ
保険や社会保障制度についての問題は、どれも似ている感じがして混乱してしまいますので、一つずつ明確にしていきましょう。
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