このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第18回学科試験 問1~問10の正答解説と参考元
問1
キャリア形成支援に関する問題で、「Society 5.0 時代を切り拓く人材の育成」からの出題となります。
正答:3
1.○:選択肢のとおり。(P1)
2.○:選択肢のとおり。(P1)
3.×:「組織内キャリア形成への集約・回帰」ではなく「会社主導による受け身のキャリア形成からの転換」が課題となる。(P4)
4.○:選択肢のとおり。(P25)

Society 5.0、やっぱり出題されたな!
個人的にも興味深いトピックや!
問2
キャリア形成支援に関する問題、「今後の人材開発政策の在り方に関する研究会報告書」からの出題となります。
正答:3
1.×:在職者に対する訓練は、受講生から他の労働者への波及効果や中高年齢層の継続的な学びへの効果が期待され、さらには、中高年齢層の方が教える立場として活躍できる場を提供できる可能性もある。(P5)
2.×:時間や場所を問わずキャリアコンサルティングの機会を提供できるよう遠隔相談の活用を推進する必要がある。(P6)
3.○:選択肢のとおり。(P7)
4.×:「技能検定については、職種の整理統合を計画的に進めつつ、地域産業を支える方策についても検討する必要がある。」としているが、対人サービスなどのスキルの評価に適合しないと言い切るまでの記載はない。(P7)
問3
サビカスのライフデザイン・カウンセリングに関する問題です。
正答:1
1.○:クライエントは過去の出来事が現在の選択を支持するよう、将来の変化の基礎となるよう、「物語的真実」を再構成する。(P103)
2.×:脚色して変化させるのではなく、ストーリーがクライアントを制限している場合、ストーリーについて異なる考えを持つことを助け、それによって可能性を広げ、主体的な行動を再開できるよう働きかける、などである。(P105)
3.×:敵対して新たな意味の創造ではなく、クライアントのキャリアにかかわるストーリーを十分に引き出していくことが重要である。(P104)
4.×:「青年期以降の記憶」ではなく、キャリア構築インタビューの項目として挙げられているように「幼少期の記憶」である。(P105)

渡辺三枝子先生の新版キャリアの心理学第2版は試験対策に必須やな!
問4
成人のキャリア発達や生涯発達に関する問題になります。
正答:3
1.○:発達的アプローチに関する14の命題に沿っており正しい。(渡辺:P52~53)
2.○:発達論からのアプローチは、職業選択の一時点にとどまらず、生涯にわたるキャリア発達の解明に焦点を当てている。(渡辺:P25)
3.×:生涯発達は、全生涯を通じて常に獲得(成長)と喪失(衰退)とが結びついて起こる過程であるので、停滞、減退などの変化も含まれる。(渡辺:P9)
4.○:選択肢のままの文章が記載されている。(岡田:P78)

岡田昌毅先生の働くひとの心理学も重要な書籍や!
問5
ハンセンの統合的人生設計からの問題になります。重要な6つの人生課題に関する出題です。
正答:2
A.○:重要課題「グローバルな状況を変化させるためになすべき仕事を探す」の内容。(P210)
B.×:ハンセンの理論ではなくシャインの理論で、キャリア・アンカーを確かめるための3つの問いである。(P164)
C.○:重要課題「多元性と包括性を大切にする」の内容。(P211)
D.×:「家庭と仕事を切り分ける」のではなく、重要課題は「家庭と仕事の間を結ぶ」である。(P211)
問6
マーシャのアイデンティティ・ステイタスに関する問題で、大問で出題されるのは初めてとなります。
正答:2
1.×:アイデンティティ拡散の特徴である。
2.○:予定アイデンティティの特徴として適切。
3.×:モラトリアムの特徴である。
4.×:アイデンティティ達成の特徴である。

マーシャはキャリコンスタディではしっかり記事にしてたんや!
備えあれば憂いなしやで!

問7
スーパーの理論に関する問題です。
正答:1
1.×:スーパーではなくサビカスの理論である。(P97)
2.○:選択肢のとおり。スーパーのライフ・ステージ(マキシ・サイクル)の内容。(P44)
3.○:選択肢のとおり。スーパーの職業的適合性の内容。(P40)
4.○:選択肢のとおり。スーパーのライフ・スペースとライフ・ロール:ライフキャリア・レインボーの内容。(P48)

スーパーは覚えることが多いから2つの記事に分けてるんや!
苦手な人は学習しとくんやで!


問8
カウンセリングの理論や心理療法の名称とその提唱者、関連する用語に関する問題です。組み合わせ形式で出題されています。
正答:2
1.×:吉本伊信は内観療法であるが、将来計画ではなく身調べである。
2.○:選択肢のとおり。リビドー(性的エネルギー)(木村/5訂版:P27)
3.×:エリスは論理療法であるが、系統的脱感作はウォルピである。(木村/5訂版:P46,48、6訂版:P118, 121)
4.×:ロジャーズは来談者中心療法であるが、キャリア(構築)・インタビューはサビカスである。(渡辺:P105)

組み合わせ問題は要チェックやで!

問9
カウンセリング理論から交流分析に関する問題です。
正答:1
1.×:交流分析はエリクソンではなくバーンによって提唱された。(資料シリーズ№165:P108)
2.○:相手の存在を認める言動の全てをストロークと呼ぶ。肯定的なストロークもあれば、否定的なストロークもあります。人が幸せを感じるのも、不幸せになるのも原点はストロークの出し方、受け取り方による。(日本交流分析協会)
3.○:「I am OK. You are OK. 」(わたしも、あなたも良い)、「I am OK. You are not OK. 」(わたしは良いけど、あなたはダメ)、「I am not OK. You are OK. 」(わたしはダメで、あなたは良い)、「I am not OK. You are not OK. 」(わたしも、あなたもダメ)の4つの基本的構えがある。(日本交流分析協会)
4.○:選択肢のとおり。(資料シリーズ№165:P108)

ワイは、I am OK.You are OK!好きやで!

問10
傾聴におけるカウンセラーの基本的態度に関する問題です。
正答:2
1.×:クライエントのありのままに自己開示された非常にプライベートな情報を、無条件の、肯定的な、関心、をもって受容する。(P146~147)
2.○:カウンセラーは相手の立場に立ち、クライエントの気持ちや感情をあたかも自分自身のものであるかのように共感する。(P121)
3.×:「価値の誤りを見つける」ではない。「内的準拠枠(どのように自分自身、抱える問題を捉えているのか)を理解しようとする」などである。(P147)
4.×:カウンセラーにとっての意味を考えるのではない。カウンセラーもありのままの自分、本当の自分を大切にし、クライエントと相互にいきいきした人間関係を結ぶ(自己一致・純粋性)、などである。(P121)