このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第18回学科試験 問31~問40の正答解説と参考元
問31
人生の転機に関する理論についての問題です。
正答:2
1.×: 金井壽宏は、人生の節目と仕事生活での節目は重なり合い、相互に影響しあうとして、だからこそ節目にはしっかりデザインをしたうえで、その後のドリフトを楽しむ重要性について述べている。そして、デザインがないとドリフトを楽しむことはできず、ただ流されてしまうと指摘する。(岡田:P69)
2.〇: ニコルソンは転機を、準備→遭遇→順応(適応)→安定化の4つのサイクルを回りながら螺旋的に上昇していくと考えた。
3.×: 職業的発達段階には、暦年齢にゆるく関連した「移行期」があるとしたのは、レヴィンではなく、スーパー。(渡辺:P45)
4.×: レビンソンは、人生の発達段階・ライフサイクルを四季(人生の四季)になぞらえ4つの発達期があるとした。そして安定期と各発達期の間に過渡期が存在すると考えた。65歳以降に「統合性」対「絶望」の発達課題が訪れるとしたのは、エリクソン。(岡田:P78~P80)
問32
人生の転機に関する理論についての問題です。
正答:1
A.〇: シュロスバーグが提唱した4Sシステムの内容として適切。(渡辺:P193)
B.〇: 変化する様々な環境の中では、予測できないトランジションや、それに伴う精神的ショックへも対処する必要がある。サビカスは機動性という変化を常態とするキャリア構築の概念として、キャリア・アダプタビリティの重要性を主張している。(渡辺:P96)
C.×: 積極的不確実性を主要概念としたのは、ジェラットである。(渡辺:P119)
D.×: ブリッジスのトランジションのプロセスは「終焉」「中立圏」を経て「開始」へ至る。(岡田:P86)

人生の転機(トランジション)に関する理論は、実技においても捉え方として重要なんや!しっかり抑えておこう!
問33
障害者に対する合理的配慮に関する問題です。
正答:3
1.×: 障害者手帳の所持、は規定されていない。(概要)
2.×: 本人のプライバシーに配慮した上で、職場の同僚に対して障害の特性に関する情報提供をすることは適正です。(事例集:P12)
3.〇: 選択肢のとおり。(概要)
4.×: 障害の程度や職場の状況に応じて合理的配慮をするべきである。(事例集:P3)
問34
治療と職業生活の両立支援に関する問題です。
正答:2
1.〇: 選択肢のとおり。(P13)
2.×: キャリアコンサルタントが治療方法を積極的に助言することは適切ではない。自己の専門性と限界を認識した上で、治療の選択は医療関係者へ適切にリファーし、医療者からの情報を得ながら治療以外の仕事を中心とした人生全体のキャリア形成をサポートする。(P13)
3.〇: 選択肢のとおり。(P10)
4.〇: 選択肢のとおり。(P12)

因みにワイは両立支援コーディネーターの研修修了済みなんやで!
問35
ブリーフ・セラピーに関する問題で初めての出題となります。ブリーフ・セラピーとは、短期間で問題の解決をみる未来志向の効果的・効率的な心理療法です。
正答:1
1.〇: 選択肢のとおり。
2.×: 選択肢は、関係性の質問として不適切。関係性の質問は、自分にとって重要な人の視点になって、あなたを見たら(事実として)どう見えるか尋ねる質問。
3.×: 選択肢は、ミラクルクエスチョンの内容。(資料シリーズ№165:P146)
4.×: 選択肢は、例外の質問の内容。(資料シリーズ№165:P144)

ブリーフセラピーからの出題がきたな!
コーピング・クエスチョンは、キャリコンスタディの個別ロープレレッスンでもお伝えすることがある技法なんやで!
問36
カウンセラーとしての資質に関する問題です。
正答:2
1.〇: カウンセラー自身の長所を生かしながら、相談者を支援していくことが重要です。
2.×: キャリアコンサルタントは、自己の身分や業績を過大に誇示したりしてはならない。(倫理綱領第6条)
3.〇: カウンセラーは他人に対しても、自分自身に対しても、心の動きに敏感であることが重要である。
4.〇: 二律背反的な事があっても、その葛藤を受け止められる姿勢が求められる。
問37
グループアプローチに関する問題です。
正答:4
1.×: グループリーダーのリーダーシップ「のみ」で左右されるわけではない。
2.×: 「今ここ」での経験に焦点を当てたとき「のみ」有効ではない。
3.×: いつもオープンで正直でなければならないわけではない。構成的グループエンカウンターでは、「沈黙の自由を守るために発言を強要しない」こともルールの一つ。
4.〇: 感情的交流、周囲と適切に自己を表現し合い受け入れ合う体験を積み重ね、少しずつ対人関係スキルを身につけていけると考えられる。
問38
ジョブ・カードの活用に関する問題です。
正答:4
1.〇: 「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するもの。
2.〇: キャリア教育プログラムの実施、就職活動の際にインターンシップ、キャリア教育等の状況、自らの目標等をジョブ・カードに記入することにより、学生自らのキャリア・プランニング等のためのツールとして活用することができる。
3.〇: 生涯を通じたキャリア・プランニングのためのツールとして、個人の履歴や、キャリアコンサルティング等の支援を通じた職業経験の棚卸し、キャリア・プラン(職業生活設計)等の情報を、ジョブ・カードに蓄積するとともに、その後のキャリアコンサルティング等の際には、蓄積した過去の情報を抽出し活用できる。
4.×: 訓練の受講者のみならず、在職労働者の実務経験を通じ発揮される職業能力を企業がジョブ・カードを活用して評価することによって、労働者自身のキャリア形成の促進、職業能力の見える化の促進が期待できる。
問39
心理的な親和関係(ラポール)に関する問題になります。
正答:3
1.×: 指導関係を作り、維持することはラポールづくりに適切ではない。
2.×: 相談者を理解しようとすることが大切である。
3.〇: 選択肢のとおり。
4.×: クライエントに対して無条件の肯定的関心を持つことや内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝える事を心掛ける。同情とは別である。
問40
アセスメントツールから、職業レディネス・テスト[第3版 ]( VRT)に関する問題です。
正答:4
1.〇: 全体的に低い、もしくは高い状態は「未分化」といえる。
2.〇: 得点が高いことが望ましいわけではない。
3.〇: 職業興味は変化することを念頭において解釈し、指導すること。
4.×: 検査結果を適職や適性ある職業と結び付けるものではない。基礎的志向性と職業志向性を測ることにより、生徒の職業に対する準備度(レディネス)を把握し、生徒が職業に関する自分のイメージをチェックしたり、進路選択への動機付けを促すことができる。

VRTが17回から連続で出題されているんやな!