スクールでの養成講習が終わると、いよいよ本格的な試験対策の時期を迎えます。
ここでは学科試験の合格ラインである70点(35/50正答)に近づくために、主に学科試験対策の流れをロードマップ化しています。
僕やキャリコンスタディのスタッフを初め多くの先輩キャリアコンサルタントが実際に通った道をお伝えしていきたいと思います。
STEP1.マインドセット
まずは、試験対策に臨むマインド(心構え)です。
試験対策は長丁場ですので、楽しい・好きと思いながら学習できる状態になることが大きなコツになります。そのためには、まず自分からキャリコンに対して、関心を持って取り組むマインドを作ることがかなり大事です。
具体的には、
- 試験対策の優先順位を上げる
- 試験対策への努力が惜しみない
- キャリコンの情報を常に欲している
- キャリコンへの愛がものすごい
こういったマインドになることができれば、かなりスムーズに試験対策は進みます。
その方法として、僕が行ったのがキャリコンヲタクになるというものでした。ヲタクと言うと語弊があるかも知れませんが、要はそれくらい夢中になって臨むというマインドを指しています。
また、学習の継続化を目指す上でも、心構えは大事な部分になります。もしも、まだ試験対策に夢中になれていない方は、下記記事を参考にして、試験対策に臨むマインドを作っていただければと思います。
STEP2.モチベーション
マインドともう一つモチベーションも試験までの期間を充実させるのに重要な要素になります。
僕は第15回試験を受験したのですが、その際にコロナの影響で約5ヶ月ほど試験が延期になりました。その期間を乗り切れたのは、
- 切磋琢磨できる仲間やキャリコンの先輩と繋がる
- 楽しみながら学習する
- 資格取得後のビジョンを考える
この3点が整った環境にあったからだと実感しています。
特に切磋琢磨できる仲間や先輩の存在は大きいので、養成講座仲間やtwitter、もしくはキャリコンスタディの受験生の情報&交流広場などを活用して、モチベーションを上げていきましょう。
上の3点について詳しく説明した記事が下記になりますので、参考にしてみてください。
また、受験生の情報&交流広場は、無料で使えるコミュニティになっていますので、ぜひ活用してください。毎試験、約1000名の方が参加されています。この数字は受験者全体の20%以上になります。ぜひ一緒に学習を進めていきましょう!
STEP3.スタートアップ
さて、心構えとモチベーションが維持できる環境が整ったら(徐々にでもOK!)、試験対策開始です!
キャリアコンサルタント国家試験には、学科・論述・面接(ロープレ)とありますが、まずは同時進行で学科とロープレ学習していくことをオススメします。
その理由は、
- 試験範囲が膨大であること
- 論述の基本的な書き方が分からない
- 学科の知識が上がると、論述とロープレの精度が上がる
といった点が大きいです。
中でも3番目のポイントは、有資格者の方に聞いても同じ様な意見が多く、学科の理論や技法、アセスメントツール、相談過程の知識(方策・支援)は、実技試験の論述やロープレで正確に活用するために欠かせない項目になります。
これは学科の学習が進めば進むほど、実技と繋がっていることが深く理解できるようになります。
ですので、キャリアコンサルタントとして実技(論述・面接)をするための必要な知識を学科で身につけるという流れになります。
学科試験対策のはじめ方については下記記事にまとめていますので参考にしてください。
STEP4.過去問周回
学科試験対策の要になるのが、過去問周回です。これまでの出題傾向が分かる大きな指標となっています。
得点源の確保のためにも、最低でも過去5回分~10回分の過去問は挑戦しておきましょう。もちろん、できればそれ以上が望ましいです。ただ、どうしても過去問が入手が困難な方には、キャリコン受験生の情報&交流広場からご連絡をいただいた方にはご相談に乗っていますので、そちらからお願いします。
また、同時に過去問解説を活用していただければと思います。直近3回は無料でご提供させていただいておりますので、どなたでもご利用いただけます。直近3回以前は、有料会員の方限定になりますので、必要な場合はご活用ください。直近3回以前の、過去問周回には絶大な効果を発揮します。
学科で合格ラインの70点という得点源確保に近づくための方法を分かりやすくまとめていますので、下記記事を参考にしてください。
STEP5.学科試験対策のための書籍
学科試験問題の出典元の多くを占めているのが下記の書籍(※官公庁などの資料は除きます)になります。
- キャリアコンサルティング理論と実際 木村周
- 新版 キャリアの心理学 渡辺三枝子
- キャリアカウンセリング 宮城まり子
- 働くひとの心理学 岡田昌毅
- 人事管理入門 今野浩一郎
こちらは過去問の解答、採点の際に辞書代わりに使うことで記憶として定着しやすくなります。特にこれまでの過去問では、キャリアコンサルティング理論と実際とキャリアの心理学は必須の書籍となっています。
以下の記事に、特徴などをまとめましたので参考にしていただければと思います。
STEP6.模擬試験
過去問を幾つか解いたら、模擬試験に挑戦してみましょう。その時点での自分の知識量や深さが把握でき、さらに苦手と得意がより明確に分類できます。
キャリコンスタディでも、『チャレンジ模試と総仕上げ模擬試験』の2種類を開催しており、のべ2000名以上の受験生が挑戦されています。模擬試験+アーカイブ解説+解説書+交流が付いているので、かなりオススメとなっています。詳細は日時が決定次第、交流広場でアナウンスさせていただいております。
また、時間に余裕があれば2級技能士の過去問に挑戦するのもよいかと思います。
模擬試験に挑戦すべき理由
模擬試験で出題された問題が必ず出るという訳ではありませんが、実はこれまでの実績からピンポイントで出題されたケースも珍しく有りません。
その他に、
- 本番の時間配分に慣れる
- 現在の学力を把握する
- 過去問には無い問題に触れる
- 統計や法令の出題範囲を把握する
といった点を体験すると考えると良いかと思います。
僕は養成講座での模擬試験を時期に応じて2回受けました。過去問とは違った緊張感があり役に立ったと実感しています。
STEP7.苦手克服
ここまでの流れで合格ラインに近づく学習がかなり進むかと思います。
あとは苦手を少しでも克服して、試験本番で70点が確保できる得点源をより強固なものにしていきましょう。
自分の苦手が明確になったら、学科試験対策WEB講座で苦手ジャンルを徹底克服することも有効です。学科試験対策WEB講座は下記の全4講座、
- キャリア理論
- カウンセリング概論&発達段階
- 労働法規&人事労務関連
- 職業能力開発関連・その他
がありますので、選択してしっかり学習していきましょう。アーカイブ動画も付いていますので、試験まで何度も学習ができます。詳細は下記をご覧ください。
また、苦手克服に使えるコンテンツが、○×練習問題になります。理論家や法令別にまとめているので、隙間時間を使って克服したいジャンルを一気に解くことができます。
学習ページにもリンクしているため、インプット→アウトプットの流れを作りやすくなっています。これまでに多くのキャリコン受験生の方も活用していますので、ガンガン使ってください。
学科試験対策のロードマップまとめ
学科試験対策のロードマップをざっくりまとめると、
- マインドセット(心構え)
- モチベーションを維持できる環境作り
- スタートアップ
- 過去問周回
- 書籍のチェック
- 模擬試験
- 苦手克服
といった流れになります。
これだけでも、70点の合格ラインにかなり近づけるかと思います。
70点というと、50問中35問正解ということになりますが、言い換えると、15問は落とせると考えられます。
問題の中には、捨て問と言われる、
- 難易度がかなり高い問題
- 初見の出典元からの問題
もありますので、この辺りも意識しつつ得点源と苦手に向き合い学習していくと効率よく学べるかと思います。
試験に向けて、しっかり仕上げていきましょう!応援しています!