リリアン・ディンクレッジ(Dinklage,L.B)は、アメリカ人女性心理学者で、意思決定には8つのスタイルがあると提唱しています。
学科試験では第6回キャリアコンサルタント試験『問43』で名前だけが登場しています。
本記事では、今後の試験で出題される可能性がありますので、8つの意思決定スタイルについてポイントをまとめています。
ディンクレッジの8つの意思決定スタイル
意思決定の段階
ディンクレッジの意思決定スタイルは体系的、段階的方法で意思決定を行おうとするもので、下記の段階を踏んで意思決定が行われます。
- 決定事項の明確化
- 情報収集
- 選択肢の明確化
- 根拠の評価
- 選択肢の中から最終選択
- 行動
- 決定と結果の検討
上記の段階による組み合わせや流れから、下記の8つの意思決定スタイルに分類されます。
8つの意思決定スタイル
スタイル | 内容 |
衝動型(Impulsive) | 情報収集や比較を重要視せず、即決するスタイル |
運命論型(Fatalistic) | 運命など外部によって決められると信じ、積極的活動を止めてしまう |
従順型(Compliant) | 他人や社会規範に従い、他人が決めることを許すスタイル |
延期型(Delaying) | 意思決定の必要を感じながらも、決断を延ばし続けるスタイル |
苦悩型(Agonizing) | 5の段階でいくつかの選択肢に気づき、なかなか意思決定ができない |
直観型(Intuitive) | 計画的な段階を踏まず、自分の主観や判断で即決する |
無力型(Paralytic) | 結果が恐ろしくて、不安や無力感から前に進めない |
計画型(Planner) | 行動等計画的であり、段階を踏んで意思決定ができる |
8つのスタイルで望ましいのは、計画型で7つの段階を踏みながら意思決定ができるスタイルとされています。
ワイは計画型…と言いたいところやけど。
直感的なところもあるな!野生の血が騒ぐんやで!
まとめ
ディンクレッジの8つの意思決定スタイルですが、それぞれの名前と内容は一致しやすいかと思います。
ポイントは、
ディンクレッジ=8つの意思決定スタイル=7つの段階
という関連性は覚えておきたいところです。
他の意思決定理論に関してまとめた記事が下記になりますので、参考にしていただければと思います。
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