ナラティブ・セラピーと聞くと、サビカスが思い浮かぶ方も多いと思いますが、創立したのはエプストン(Epston)とホワイト(White)になります。
過去の学科試験でも、一度ホワイトの名前が出ていますので、念のため名前は覚えておきたいところです。
本記事では、エプストンとホワイトのナラティブ・セラピーと外在化技法についてポイントをまとめています。
ナラティブ・セラピーとは?
ナラティブ・セラピーは、心理療法家であるエプストンとホワイトによって確立されました。(書き換え療法。)
クライエントが持つ、ドミナント・ストーリー(支配的なストーリー、問題が染み込んだストーリー)をオルタナティブ・ストーリー(望ましく代替されたストーリー、問題から解放されたストーリー)へと書き換えることによって、クライエントにとって意味のあるストーリーを語れるように支援するものになります。
キャリアカウンセリングの分野においては、1990年代以降にポストモダンや社会構成主義などの影響を受けながら、ナラティブ・アプローチが導入されるようになりました。
外在化技法
その代表的な方法に、外在化技法と呼ばれるものがあります。
外在化技法は、自分が問題を内在しているという囚われからクライエントを解放するために、例えば、
- 「何があなたに○○(問題や悩み)をさせているのでしょう?」
- 「○○という問題にどんな名前をつけますか?」
等の投げかけをして、クライエント自身に問題の命名をさせたりするなど、『会話を外在化』することによって、問題をその人のアイデンティティから切り離す技法になります。
その上で、カウンセラーはクライエントにドミナント・ストーリーではいまだ語られていないユニークな結果に目を向けてもらうことで、オルタナティブ・ストーリーへと書き換えて物語の再構築をしていくことが可能になります。
外在化技法…、これは面白そうな技法やな!
まとめ
ナラティブ・セラピーで抑えておきたいポイントは、
- エプストンとホワイト
- 書き換え療法
- 外在化技法
といったところになるかと思います。
また、ナラティブ・アプローチのサビカスは学科試験で頻出となっていますので必ず抑えておきましょう。