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【論述】キャリコン視点の『相談者の抱える問題』〇〇理解不足を探すコツ【勉強法】

キャリコン論述試験対策

「論述の試験対策をはじめたいのですが、何からすればいいのか分からないです。合格者の方が行った勉強法やコツを教えてほしい。」

といった方に向けて、お答えしたいと思います。

論述の試験対策は、他の試験に比べて難しいと感じました。正答が発表されていなく、そもそも正答があるものではないため、できる所から勉強をはじめて、徐々に全体への理解を深めていかれると良いかと思います。(実際に僕はそんな流れでした。)

本記事では、論述の試験対策初期に行える勉強法『相談者の抱える問題である〇〇理解不足探し』のコツについてお伝えしています。

〇〇理解不足を見つける

論述を回答するために、相談者の抱える問題の把握となる『〇〇理解不足(〇〇不足)』の可能性を見つけていきます。

具体的な理解不足の例として、

  • 自己理解不足
  • 仕事理解不足
  • 自己啓発の不足
  • 意思決定できない
  • 情報収集不足
  • 組織理解不足
  • コミュニケーション不足

等が挙げられます。(他にもいっぱいある。)カウンセリング理論に基づいて考えると自己効力感の低下等、問題点は増えますが、キャリコン視点(もしくはキャリア理論寄りの視点)として見ると代表例は上の様な感じになるかと思います。

まずは、回答の糸口が見つけるために、これらの理解不足を論述の逐語録や事例から捉えていく必要があります。論述の勉強初期段階では、相談者の抱える問題点を見極めていくことを意識して行うと良いでしょう。

クライエントの抱える問題やな!つまりは〇〇理解不足か・・・!
まずはそれを探したらエエんやな!

〇〇理解不足を見つけるコツとは?

相談者の言動や感情、価値観から相談者の抱える問題の可能性を捉えていきます。

  • どのような言動が自己理解不足に繋がるか?
  • どのような状況が仕事理解不足と言えるのか?
  • この相談者の感情は、自己理解不足と言えるのか?
  • 相談者の価値観は組織理解不足になるのではないか?
  • 相談者だけでなくキャリアコンサルタントの言葉を含む事例の流れから方向性は見い出せないか?

などを考えながら、逐語録や事例に書かれている言動や感情、価値観を探し、理解不足根拠・具体例となる部分にアンダーラインを引いたり、メモを書き足していきます。

また、50分という制限時間のことを考えると、メモは最小限でOKだと思います。例えば、僕が行ったコツとしては何らかの理解不足の可能性を見つけたときはアンダーラインを引いて、

  • 己理解不足:
  • 事理解不足:
  • ミュニケーション不足:

といったように、頭文字の一文字だけ書いて分かるように時短を行いました。

論述の試験対策としては、通われている養成講座の論述試験対策などで掴んでいける部分は大変大きいですが、個人で練習を重ねて磨かれていくスキルもかなりあります。

僕は論述を全部回答する時間がない時は、この問題点である〇〇理解不足探しだけを反復練習していた時期もあります。

理解不足の優先順位

これは、逐語録や事例によって変わってきますので、絶対はありませんが、多くの論述を繰り返し練習した結果、自己理解不足仕事理解不足情報収集の不足が、どの問題にも比較的適応されやすく、相談者の問題解決の方向性に沿った回答を導くために必要な理解不足となっています。

ここで、〇〇理解不足という言葉に抵抗がある場合は、ご自身の言葉で記述していただいても構いません。例えば、

  • キャリアビジョンが漠然としており自分のやりたいことが明確でない点
  • まだ仕事内容の理解が進んでいないため

とかです。

また、回答の目安としては、相談者の抱える問題点として優先順位の高いもの、2~3つの問題点(理解不足)に対する支援を回答することを目指してください。(行数の関係上)

ただ、この優先順位は相談者によって変わります。あくまで、逐語録や事例の相談者の言動から臨機応変に対応される心構えを持っておくことが重要になります。

事例によって優先順位が変わることは覚えといてや!

問題点の選び方

論述という限られた行数と時間で、支援のできない問題点(理解不足)を選ばないというのもコツの一つになります。

またカウンセリング理論に含まれるものも、重大な問題点だと感じた場合は取り上げます。ただ、その場合は、今後の展開(方策)で支援できないことを書くと、回答に行き詰まってしまいますので、キャリアコンサルタントであるご自身の力量や得手不得手を見極めた上で理解不足として挙げるようにしましょう。

例えば、自己効力感の低下に対して、バンデューラの理論を用いた場合、4つの学習経験を書く必要がある場合もあります。そうなると自己効力感の向上を支援するために、かなりの行数を使ってしまうので、他の問題を支援する方策が書けなくなってしまいます。

もちろん、行内に収まれば問題はありませんが、自己効力感への支援で回答が埋まってしまう場合は、優先順位を考えた上で、自己効力感より他の理解不足への支援等を選ぶことも重要なコツになります。

まとめ

論述の勉強法として相談者の問題点である『〇〇理解不足』探しについてまとめてみました。

僕自身が論述の勉強をする際に初めに行った勉強法ですので、初歩的な知識と思われた方もいるかと思いますが、当時の僕と同じ様な状況の方に見て頂いて、うまくコツを掴んでいただければと思います。

またキャリ協とJCDAではニュアンスが変わる部分もありますし、養成校によっては『〇〇理解不足』というワードを使わないという方針もあります。

ですので全てを理解する必要も、鵜呑みにする必要もありませんので、一部でも使えそうなところがあれば使っていただければ幸いです。

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