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【超重要】論述でクライエントに寄り添う方法と書き方【キャリコン】

キャリコン論述試験対策

論述実技試験に分類されますので、キャリアコンサルタントとしてのロープレでの対応と同じだと思って勉強すると理解が深まります。

僕も最初の頃は、論述の勉強をしていても文章なので、どうしてもロープレと同じようには考えられませんでした。

ただ、幾つかのステップを繰り返すことで、段々と論述で最も重要なポイントは『クライエントに寄り添う』ということなんだ。と思うようになりました。

本記事では、僕が実際に試験対策として行った、論述でのクライエントに寄り添う方法と書き方についてまとめています。

クライアントに寄り添うとは?

キャリアコンサルタント試験に合格してから、今後の受験生の方に向けて、効果の高かった勉強法や合格に結びついたと思える試験対策について率直にツイートをしているのですが、下は『クライエントに寄り添う』ことについて書いています。

このツイートにも書いているように、第15回の論述試験では出題内容がガラッと変更されましたが、この『クライエントに寄り添う』という方針は活用することができましたし、重要な得点源であるとも思われます。

つまり汎用性が高く、合格点に近づくために落とせないポイントということになります。

では、僕が実際に行った論述で『クライエントに寄り添う』を身につけていったステップをお伝えします。

Step1.対話をしている感覚

逐語録や事例のクライアントのセリフや状況に相槌などを入れながら、3つの基本的態度をもって、ただの文章ではなく実際に対話をしている感覚で読んでいました。

  • クライエントに対して無条件の肯定的関心を持つ。(受容的態度
  • クライエントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝える。(共感的理解
  • クライエントとの関係において、心理的に安定しており、ありのままの自分を受容している。(自己一致
【キャリコン】ロジャーズの来談者中心カウンセリング【基本的態度】
カウンセリング理論で最初に習うのがカール・ロジャーズ(Rogers,C.R.)の来談者中心カウンセリングになるかと思います。 学科試験でも3つの基本的態度を中心に出題率は高めになっていますし、実技においても重要な理論になりますので、しっかり...

そうすることで、逐語録の中のクライアントとの距離が縮まる(ラポール形成ができる)のが分かるかと思います。

この段階で自分自身が、キャリアコンサルタントとしてのマインドに変化したことを実感できていればOKです。また繰り返すことで、徐々に身につくステップでもあります。

なるほど!論述も実技やからキャリコンとして実際にクライエントと向き合っている感覚で挑むんやな!

Step2.寄り添うべきポイントと方法

論述の逐語録や事例の中で、クライエントが話してくれた以下の部分が出ている箇所にアンダーラインを引いて、それに対してどう接していくかをメモしておきます。

  • 感情 ▶(例:辛い気持ちに。嬉しいと感じられている気持ちに。)寄り添う。
  • 価値観 ▶ 尊重する。
  • 体験 ▶ コンプリメントする。労う。

といった感じです。これらを逐語録や事例の中から、2つ以上見つけることを意識してください。

感情は、クライエントの来談目的である主訴と同じ場合もありますし、主訴ではない場合もあります。また、コンプリメントは称賛などを意味する言葉になりますので、そのまま称賛でもOKです。

コツとしては、無条件の肯定的関心という視点を持っていると見つけやすくなります。クライエントの内的準拠枠を理解しようとすることで、クライエントにとっては、『尊重されたい価値観』であったり、『労われたい体験』というのが見えてくるかと思います。

ロープレを含み実技において、クライエントの感情・価値観・状況はかなり重要なポイントですので、見逃さないようにしましょう。

また、この時は〇〇理解不足(クライエントの抱える問題点)とは切り離して考えることで、より共感することができます。キャリコン視点より、カウンセリング視点で考えると分かりやすいでしょう。

クライエントの抱える問題点である〇〇理解不足についてまとめた記事は下記になりますので、論述試験対策として合わせて読んでいただければと思います。

【論述】キャリコン視点の『相談者の抱える問題』〇〇理解不足を探すコツ【勉強法】
「論述の試験対策をはじめたいのですが、何からすればいいのか分からないです。合格者の方が行った勉強法やコツを教えてほしい。」 といった方に向けて、お答えしたいと思います。 論述の試験対策は、他の試験に比べて難しいと感じました。正答が発表されて...

これは実際にやってみると面談試験対策にもなってると感じるな!

Step3.具体的な論述の書き方

そして、回答の際の冒頭(1行目)に、その中の優先順位の高い2つを組み合わせて記述します。

例えば、体験感情の場合だと、

初めての管理職を試行錯誤しながら半年間頑張られてきたことをコンプリメントしつつ、成績が思わしくなく悩んでいる気持ちに寄り添い・・・

上の様な感じです。

もう一例、

36年間勤め上げられたことを労いつつ、定年後に対する不安な気持ちに寄り添いながら・・・

といった感じになります。

これらを回答の冒頭に記述することで、キャリアコンサルタントとして、クライエントと信頼関係(ラポール)を形成し、それを今後も継続していくという決意表明の様なものだと、僕は認識しています。

また2つを組み合わせて書く理由は、逐語録や事例で表されたクライエントの感情や価値観や状況をスルーせずに、関心をもって共感(基本的態度)していますよ。という表現になると考えています。

まとめ

論述でのクライエントに寄り添うポイントをまとめると、

  • 基本的態度で対話をしている感覚
  • 感情・価値観・状況を見逃さない
  • 信頼関係の構築と継続の意思を回答の冒頭に記述する

という感じになるかと思います。

本記事で書いている内容への理解が深まれば、論述だけではなくロープレや口頭試問にも活用ができますので、論述の試験対策で悩んでいる方がいれば、ぜひ挑戦してみてください。

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