このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第23回学科試験 問31~問40の正答解説と参考元
問31
シュロスバーグが提唱するトランジションに関する問題です。
正答:1
1.×:転機のタイプは3つに分けることができ、「予測していた転機」「予測していなかった転機」「期待していたものが起こらなかった転機」である。(P193)
2.〇:トランジションの説明として正しい。(P195)
3.〇:トランジションの説明として正しい。(P196)
4.〇:トランジションの説明として正しい。(P197)
問32
自閉スペクトラム症(ASD)がある人への支援に関する問題です。
正答:4
1.×:当事者の抱える困難を完全に解消していくアプローチではなく、状態を正しく理解し個々のニーズに合った適切な療育・教育的支援につなげていく必要がある。(e-ヘルスネット)
2.×:ASDの症状は単一ではなく、非常に多様である。(e-ヘルスネット)
3.×:ASDの支援の目的は「定型発達」に近づくことではなく、個々の発達ペースに沿った療育・教育的な対応と、ライフステージを通じたサポートにより、生活を安定したものにする、などである。(e-ヘルスネット)
4.〇:設問に関する説明として正しい。

発達障がいに関することは、キャリコンにとっても重要な知識なんや!要チェックやで!
問33
リハビリテーション・カウンセリングの理念に関する問題です。
正答:2
1.〇:設問に関する説明として正しい。(P31)
2.×:病気や障害だけに焦点を当てて、それがあたかもその人のすべてであるかのような見方をするのではなく、その人のいろいろな側面をあわせて全体としてアプローチしていく。(P30)
3.〇:設問に関する説明として正しい。(P33)
4.〇:設問に関する説明として正しい。(P33)
問34
「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(厚生労働省・令和5年3月)で示された内容に関する問題です。
正答:2
1.×: 両立支援コーディネーターの配置が義務付けられているわけではない。(P4)
2.〇:選択肢の通り。(P3)
3.×:仕事の繁忙等を理由に必要な就業上の措置や配慮を行わないことがあってはならない。(P3)
4.×:健康診断又は本人からの申出により事業者が把握した健康情報については、取り扱う者の範囲や第三者への漏洩の防止も含めた適切な情報管理体制の整備が必要である。(P3)
問35
キャリアコンサルティング場面におけるカウンセリングの特徴に関する問題です。
正答:3
1.〇:選択肢のとおり。
2.〇:選択肢のとおり。
3.×:カウンセリングは、さまざまな理論や手法を使用する。特定の理論や手法だけにとらわれない。
4.〇選択肢のとおり。
問36
キャリアコンサルティング場面におけるキャリアコンサルタントの基本的態度に関する問題です。
正答:1
1.〇:選択肢のとおり。
2.×:キャリアコンサルタントの価値観でフィードバックするのではなく、クライエントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝える。(5訂版:P227、6訂版:P116)
3.×:キャリアコンサルタントが興味を持った質問ではなく、クライエントの状況・段階・場面に応じて言葉を使い分け、十分に配慮しながら質問をしていく。(5訂版:P228~229、6訂版:P128~129)
4.×:クライエント自身が不確かに感じていることを確認することで、内容が明確になり整理されていく。
問37
グループアプローチに関する問題です。
正答:4
1.×:「対人関係ゲーム」とは、田上不二夫教授により開発された、「言語的・非言語的に人と関わりあう遊びを使って人と人とを心理的につなぐカウンセリング技法」である。國分康孝の「構成的グループ・エンカウンター」のエクササイズを取り入れ、主に教育現場で実践されている。
参考:対人関係ゲームの動向と展望(Gunma University Academic Information Repository/東京福祉大学・大学院紀要第6巻第1号)
2.×:「サイコドラマ」はモレノにより創設された。
3.×:「Tグループ」はレヴィンらが提唱した。
4.〇:選択肢のとおり。
問38
「厚生労働省履歴書様式例」(厚生労働省、令和3年4月)に関する問題です。
正答:3
1.〇:選択肢のとおり。
2.〇:選択肢のとおり。
3.×:使用が義務付けられているわけではない。
4.〇:選択肢のとおり。
問39
キャリアコンサルティングにおける「相談場面の設定」に関する問題です。
正答:3
1.〇:選択肢のとおり。(5訂版:P285、6訂版:P378)
2.〇:選択肢のとおり。(5訂版:P285、6訂版:P378)
3.×:最初の関係構築の段階から意識して指示や助言(積極技法)を行うことは適切ではない。まずクライアントとの間に良い人間関係をつくり、共同してカウンセリングの目標を定め、計画をたてる等のアプローチに対して、適切な技法を用いる。(5訂版:P277、285、6訂版:P371、376)
4.〇:選択肢のとおり。(5訂版:P306、6訂版:P402)
問40
心理検査に使用される用語に関する問題です。
正答:2
1.×:選択肢は、再検査法の説明である。平行テストは、形式、内容ともに同じとみられるテストを同一の対象者に実施し、2つのテストの相関関係を求めるもの。(5訂版:P83、6訂版:P141)
2.〇:選択肢のとおり。(5訂版:P83、6訂版:P141)
3.×:選択肢は、標準得点の説明である。
それぞれの変数の相互関係を同時に分析し、各変数と他の変数間の相互依存関係を分析する方法。(5訂版:P84~85、6訂版:P141~143)
4.×:選択肢は、パーセンタイル順位の説明である。相関係数は、2つの変数の間の関係の強さを表す指数の1つ。(5訂版:P84~85、6訂版:P141~143)