このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第23回学科試験 問1~問10の正答解説と参考元
問1
「令和4年版労働経済の分析」(厚生労働省)から、今後の外部労働市場を通じた労働力需給の調整の役割の重要性が高まっている背景に関する問題です。
正答:1
1.×:女性や高齢者等を中心とした労働参加の更なる促進により、労働力人口は近年増加している。(P118)
2.〇:選択肢のとおり。(P129)
3.〇:選択肢のとおり。(P129)
4.〇:選択肢のとおり。(P129)
厚生労働省:労働経済白書
問2
「国民生活に関する世論調査(令和4年10月調査)」(内閣府)から、「生き方、考え方について」に関する問題です。
正答:3
1.×:男性(61.4%)に比べて女性(64.9%)の方が高い。(P66~67)
2.×:年齢を重ねるほど低くなる傾向があり、18歳から29歳(79.3%)が最も高くなる。(P66~67)
3.〇:選択肢のとおり。(P69~70)
4.×:「収入をもっと増やしたい(どちらかといえばもっと増やしたい)」と思う人(53.7%)が「自由時間をもっと増やしたい(どちらかといえばもっと増やしたい)」と思う人(41.9%)よりも多い。(P72~73)
内閣府:世論調査
問3
「令和4年版労働経済の分析」(厚生労働省)から、キャリアコンサルティングが労働者のキャリア形成に及ぼす影響に関する問題です。
正答:1
1.〇:選択肢のとおり。(P222)
2.×:キャリアコンサルティングを受けた経験のある者の方が転職回数は多い傾向にある。(P223)
3.×:キャリアコンサルティングを受けた経験がある者の方が、異分野へのキャリアチェンジを積極的に行う傾向がある。(P224)
4.×:キャリアコンサルティングの経験がある者の方が、自らの職業能力が他社で通用すると考えている者の割合が高い。(P225)
厚生労働省:労働経済白書
問4
ジェラット(Gelatt,H. B.)が提唱した「積極的不確実性」に関する問題です。
正答:1
1.×:合理的なストラテジーは時代遅れなのではなく、もはや効果的でないというだけであるが、新たなパラダイムは合理的な意思決定パラダイムを否定するものではなく、これまでのパラダイムを補完するものである。(P120、122)
2.〇:積極的不確実性の説明として正しい。(P120)
3.〇:積極的不確実性の説明として正しい。(P120)
4.〇:積極的不確実性の説明として正しい。(P120)

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問5
デシ(Deci,E. L.)の提唱した内発的動機づけに関する問題です。
正答:3
1.×:内発的動機づけの強さは、自律性や有能感などによってもたらされるが、幼児期以前にすでに決定をしているものではない。幼児期にも内発的動機付けがなくなることがある。 (デシ:P26~28)
2.×:他者との関係も、相手の人格を尊重した内実を伴うつながりとなり、内発的動機づけに影響する。
3.〇:デシの提唱した内発的動機づけの説明として正しい。(6訂版:P225)
4.×:報酬や罰などの外発的な報酬は、内発的動機づけを弱めるなど影響を与える。(デシ:P31~33)
問6
相談場面でのキャリア理論の活用に関する問題です。
正答:3
1.×:プランド・ハップンスタンス理論は偶然に出会う機会を増やし、それを自分のキャリア形成に取り込み、その準備をするのが大切であると考える理論であり、選択肢の学生に対する対応としては適切でない。(5訂版:P39、6訂版:P90)
職業適性を知る方法としては、厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)等を使用することなどが有効である。(5訂版:P234、6訂版:P161)
2.×:「あなたの大好きな名言・格言は何ですか」は、サビカスのキャリア構築インタビューの質問のひとつである。この質問は「自分自身に与える忠告を知る」と意味づけされており、自信を失っている学生に対しての質問として最も適切とはいえない。(6訂版:P84)
3.〇:多文化キャリアキャリアカウンセリング理論では、それぞれの文化に即したキャリア支援を考える必要性が述べられている。日本も他の先進国と同様に多文化の国になりつつあり、キャリアコンサルティングにおいても大きな影響を与えると考えられるため、同理論を活用した支援をしていくことは適切である。(6訂版:P93~97)
4.×:がん治療や治療に伴う症状等は労働者によって様々であり、両立支援に当たっては、メンタルヘルス面への配慮や周囲のがんに対する理解・知識等を含む、個別性に配慮した対応が必要とされる。復職にあたってホランドの理論を活用することは最も適切とはいえない。(事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン:P22~26)
問7
スーパーの理論に関する問題です。
正答:2(AとD)
A.〇:スーパーの理論の説明として正しい。(岡田:P51)
B.×:ライフ・キャリア・レインボーはスーパーだが、統合的人生設計を構築したのは、ハンセンである。(渡辺:P208)
※第15回問7 設問1と同じ問題
C.×:レビンソンの心理社会的発達の説明である。(岡田:P78)
D.〇:スーパーのライフ・ステージの説明として正しい。(渡辺:P44)


スーパーは良く出題されるから要チェックや!
問8
ゲシュタルト療法に関する問題です。
正答:4
1.〇:選択肢のとおり。
2.〇:選択肢のとおり。
3.〇:選択肢のとおり。
4.×:シェーピングは行動療法の技法であり、目標とする行動を獲得するために、その行動を小さなステップに分けて、段階的に獲得へ導いていく方法である。

問9
家族療法に関する問題です。
正答:2
1.〇:選択肢のとおり。
2.×:家族ホメオスタシスは、家族という社会システムを、常にある一定の秩序を保とうとする傾向のこと。
3.〇:選択肢のとおり。
4.〇:選択肢のとおり。
問10
面談における質問技法に関する問題です。
正答:2
1.×:自己表現が苦手な相談者にとって開かれた質問を中心にしていくと、答えが見つからなかったり上手く表現できないことも多いため、不向きな場合がある。(資料シリーズNo.165:P100)
2.〇:選択肢のとおり。
3.×:質問をする場合も、キャリアコンサルタントが主導権をとるのではなく、相手をよく観察し、反応をみながら質問のしかたや内容を臨機応変に変え、柔軟に対応すること。(宮城:P185)
4.×:閉ざされた質問は「はい」「いいえ」などの、一言二言で答えられるような質問。開かれた質問はクライエントの自由な応答を促すような質問である。(資料シリーズNo.165:P100)
