このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第21回学科試験 問31~問40の正答解説と参考元
問31
発達障害者の就労支援に関する問題です。
正答:2
1.〇:選択肢のとおり。
2.✕:支援対象の基準に、障害者手帳や診断の有無の記載はない。
3.〇:選択肢のとおり。
4.〇:選択肢のとおり。
問32
「労働者等のキャリア形成における課題に応じたキャリアコンサルティング技法の開発に関する調査・研究事業報告書」(厚生労働省、平成30年3月)で述べられた「若者」向け技法に関する問題です。
正答:2
1.×:育児期の女性の傾向である。(P39)
2.〇:選択肢のとおり。(P35)
3.×:ネガティブに捉えている若者への技法として適切でない。(P38)
4.×:個々の労働者等のキャリア形成上の課題に応じた対応が求められる。(P11)
問33
「令和4年度版就業支援ハンドブック」(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構)に基づく障害者の就職支援に関する問題です。
正答:3
1.〇:選択肢のとおり。(P2)
2.〇:選択肢のとおり。(P15)
3.✕:就業支援を実効あるものとするためには、利用者本人の主体的な取組みが不可欠である。(P10)
4.〇:選択肢のとおり。(P25)
問34
カウンセリングに関する問題です。
正答:3
1.×:支持ではなく受容。(P27)
2.×:明確化ではなく支持。(P35)
3.〇:繰り返しの内容として適切。(P38)
4.×:受容ではなく明確化。(P45)
問35
グループワーク、グループアプローチに関する問題です。
(第16回問35と同じ)
正答:1
1.〇:セルフヘルプ・グループ(自助グループ)は、同じ悩みや問題を抱えた人々が集まり、相互に援助しあうことを通じて自己の回復を図るグループである。
2.×:選択肢は、サイコドラマではなくTグループの説明である。
3.×:選択肢は、Tグループではなくサイコドラマの説明である。
4.×:ベーシック・エンカウンターグループは、あらかじめエクササイズなどの課題は用意されていない。

問36
キャリアシートに関する問題です。
(第15回問37と同じ問題)
正答:3
1.〇:国は、労働者の職業生活設計に即した自発的な職業能力の開発及び向上を促進するため、労働者の職務の経歴、職業能力その他の労働者の職業能力の開発及び向上に関する事項を明らかにする書面の様式を定め、その普及に努めなければならない。職業能力開発促進法第十五条の四
2.〇:職務経歴書の作成は、キャリア形成という視点から過去、現在の自分を吟味し、キャリア・プランを立てることであり、「キャリア・ガイダンスにおける自己理解とは、職業や働くことに関する言葉で自己を表現できること」であるという観点に立てば、まさに自己理解の中核である。(5訂版:P250、6訂版:P158)
3.×:「履歴書」は進学、就職等、人生の主要な節目や社会生活のいろいろな場面で使われる自己紹介文である。適切で、相手にアピールするような履歴書を正確、丁寧かつ積極的、個性的に書けることが良い履歴書の形。(5訂版:P248、6訂版:P157)
4.〇:選択肢の通り。ジョブ・カードを電子化することによって活用の幅が広がることが期待されている。
問37
キャリアコンサルティングの相談過程における支援に関する問題です。
(第10回問28と同じ問題)
正答:4
1.〇:「自己理解」では、進路や職業、キャリア形成に関し、クライエントが自分自身を理解するよう援助する。
2.〇:「職業理解」では、進路や職業、キャリア・ルートの種類と内容を、クライエントが理解するよう援助する。
3.〇:「啓発的経験」では、選択や意思決定の前に、クライエントがやってみることを支援する。
4.×:「方策の実行」では、進学、就職及びキャリア・ルートの選択など、意思決定したことを実行するよう援助する。

こういう問題は学科として学びつつ
面接にも活かしていける視点が備わるところやな!
問38
面談の場面設定段階で行う内容に関する問題です。
正答:3
1.〇:カウンセリングの初期に具体的な目標を設定し、クライエントが目標に向かって自己をコミットするという確認を得て、カウンセラーとクライエントが宣言、共有しカウンセリングを進展させていく事は、協働して目標や問題に取り組む同盟的な関係をつくると言える。(5訂版:P286 6訂版:P379)
2.〇:選択肢のとおり。(5訂版:P285 6訂版:P378)
3.×:カウンセラーは、クライエントの不満や不平、圧迫感などを聞きながら何が気がかりなのかを理解し、クライエントが自分の問題を解決するにはどうしたらよいかに焦点を当てる。(6訂版:P383)
4.〇:決定し、契約した行動をクライエントが自分の責任で実行する。行動の主体はクライエントであるが、カウンセラーも契約した役割を実行する。(5訂版:P293 6訂版:P385)
問39
一般職業適性検査GATBに関する出題になります。アセスメントツールの中ではかなりの頻出ですので、特徴を抑えておきましょう。
(第13回問43と同じ問題)
正答:2
1.〇:仕事をする上で必要な9つの「適性能(知的能力、言語能力、数理能力、書記的知覚、空間判断力、形態知覚、運動共応、指先の器用さ、手腕の器用さ)」を測定できる。
2.✕:個人の性格と適職領域のマッチングではなく、個人の理解や適職領域の探索等、望ましい職業選択を行うための情報を提供することができる。
3.〇:結果はプロフィールで提示され、適性職業群が対比できるようになっている。
4.〇:11種類の紙筆検査、4種類の器具検査から、適性能が測定される。

問40
アセスメント・ツールの使い方や解釈に関する問題です。
正答:2
1.✕:紙筆検査を集団で実施する場合の上限人数に指定はない。コンピュータによる判定処理サービスや検査実施用指示音声を活用し実施することができる。一般職業適性検査[進路指導・職業指導用]パンフレット(厚生労働省)(P7、P8)
2.〇:職業レディネス・テスト(VRT)の集団実施の説明として正しい。職業レディネス・テストVocational Readiness Test(一般社団法人雇用問題研究会)
3.✕:一人一人に合わせたコメントの提示ではなく、設問に回答すると、それぞれの特性についてのプロフィールが作成され、コメントとともに表示される。キャリアインサイト(一般社団法人雇用問題研究会)
4.✕:VRTカードの職務内容の記述または職業名を見て、その仕事をやってみたいかどうかの興味や上手くできるかどうかの自信で分類し、職業への興味や自信への方向性を測定するものであり、人生ゲームのような使い方は適切ではない。VRTカード独立行政法人労働政策研究・研修機構)