このコンテンツは過去の国家資格キャリアコンサルタント学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
などをまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第14回学科試験 問31~問40の正答解説と参考元
問31
シュロスバーグに関する問題です。超頻出理論家の一人です。
正答:1
1.〇:シュロスバーグは人生に大きな変化をもたらすような転機に注目し、そのプロセスの中でどの位置にいるかを見極めることと、転機を乗り越えるための支援方法を体系化した。
2.×:シュロスバーグは、転機のタイプを「予期していた転機」「予期していなかった転機」「期待していたものが起こらなかった転機」に分類した。
3.×:シュロスバーグは、転機に対処するために、『Situation(状況)、Self(自己)、Support(支援)、戦略(Strategies)』という4Sを示した。
4.×:ブリッジスのトランジションのプロセスは『終焉』『中立圏』を経て『開始』へ至る。

問32
リハビリテーション・カウンセリングに関する出題になります。
正答:3
1.〇:第一に問題を知り、第二に目標を設定し、第三に目標に至るまでの手段を設定することは適切。
2.〇:設問の通り、過大評価も過小評価も避ける必要がある。
3.×:もっぱら話を聴いてうなずくことに徹することが共感的理解とは言えない。
4.〇:、障害に理解がない雇用主に対して、障害を持つ人たちの能力や権利、雇用主としての義務などを説明することが挙げられる。
問33
問16に続いて令和2年版高齢社会白書からの出題になります。
正答:3
1.○:60~64歳の完全失業率は、平成22(2010)年をピークに低下している。(P22)
2.○:役員を除く雇用者のうち非正規の職員・従業員の比率を男女別に見ると、男性の場合、非正規の職員・従業員の比率は55~59歳で11.2%で あ る が、60~64歳 で49.6%、65~69歳 で71.3%と、60歳を境に大幅に上昇している。(P23)
3.×:従業員31人以上の企業約16万社のうち、定年制制度を廃止した企業は3%に満たない程度となっている。(P25)
4.○:60~69歳の社会活動の状況についてみると、7割以上の人が働いているか、またはボランティア等何らかの活動を行っている。(P39)
問34
システマティック・アプローチにおける目標設定に関する問題になります。
正答:2
1.○:目標の設定は、クライエントが自分の考えを方向付け、最終目標に向かって行動するのを援助する。(P287)
2.×:目標は、明確に宣言され、かつ到達可能であるとき人を最も動機づける。(P288)
3.○:目標設定は、カウンセリングの進展を客観的に測定、評価するのに役立つ。(P288)
4.○:目標を設定することによって、カウンセリングを合理的に進めるのに役立つ。(P288)
問35
グループワーク、グループアプローチに関する問題です。
正答:1
1.〇:セルフヘルプ・グループ(自助グループ)は、同じ悩みや問題を抱えた人々が集まり、相互に援助しあうことを通じて自己の回復を図るグループである。
2.×:選択肢は、サイコドラマではなくTグループの説明である。
3.×:選択肢は、Tグループではなくサイコドラマの説明である。
4.×:ベーシック・エンカウンターグループは、あらかじめエクササイズなどの課題は用意されていない。
問36
構成的グループ・エンカウンターに関する問題です。
正答:4
1.〇:構成的グループ・エンカウンターは、『インストラクション・エクササイズ・インターベンション(介入)・シェアリング』の4つの構成要素から成り立っている。
2.〇:構成的グループ・エンカウンターの目的は「ふれあい(リレーション)」と「自己発見」である。
3.〇:エクササイズをパスする自由を守るために、エクササイズを強要しないというルールがある。
4.×:リーダーは解釈、分析や批判は行わず、メンバーの中に生じた体験を共有させたり、ルールが守られていない場合など、必要に応じて介入を行う。
問37
ジョブ・カードに関する問題になります。
正答:3
1.〇:ジョブ・カードとは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールになる。
2.〇:自己理解、仕事理解、職業経験の棚卸し、キャリア・プランの作成等を行い自分をみつめなおすことができる。
3.×:ジョブ・カードは、自ら記載する職業的価値証明のツールである。
4.〇:ジョブ・カードとは、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールになる。
問38
システマティック・アプローチのプロセスに関する問題になります。
正答:2
1.×:適切でない。
2.○:適切である。
3.×:適切でない。
4.×:適切でない。

問39
面談初期の対応に関する問題になります。
正答:1
1.○:経理職の仕事内容やその責任について、相談者の仕事理解がどれくらいかを確認することは大事。
2.×:「計算が得意」ということだけで、ホランド理論の現実的タイプに相当すると考えるのは適切ではない。
3.×:簿記の資格取得というのは面談の流れによるが、面談初期に資格取得という方策が出てくるのは適切ではない。
4.×:「計算が得意」であることを客観的に証明できる実績や資格の提示を強く求める必要はないため、適切ではない。
問40
相談場面の設定に関する出題になります。
正答:3
1.〇:「すぐに助言しよう」とするよりも、「まずは理解する」姿勢・態度を大切にすることが重要。
2.〇: 相談者とキャリアコンサルタントとの間に形成される信頼関係はラポールと呼ばれ、「親和」や「親密」を意味している。
3.×:ラポールが形成されても、その後も自動的に維持はされない、ラポール形成と維持はその後も重要。
4.〇:温かく相手を受け入れるような雰囲気で視線を向け、表情を観察しながら話を聴くことは適切。

相談場面の設定は得点源になりやすいからしっかり抑えときたい所や!