このコンテンツは過去の国家資格キャリアコンサルタント学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
などをまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第16回学科試験 問21~問30の正答解説と参考元
問21
労働時間、休日、休暇の規定に関する問題になります。
正答:3
1.×:臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、年720時間以内、単月100時間未満(休日労働を含む)、複数月平均80時間以内(休日労働を含む)を超えることはできない。
2.×:週の所定労働時間が4日以下で、週の所定労働時間が30時間未満の場合は、その所定労働日数に応じた日数の有給休暇が付与される。
3.〇:法定外休日の労働に対する、休日労働割増賃金の支払義務はない。下記の法定休日に労働させる場合は割増賃金が発生する。
4.×:所定労働時間が7時間の企業において2時間残業させた場合、法律上は1時間分の時間外労働割増賃金を含めて賃金を支払う。時間外労働とは、下記の労働時間を超える時間のことである。
問22
労働・社会保険の保険料に関する問題となります。
正答:2
1.×:労働者災害補償保険の保険料は事業主が負担するが、保険料率は業種によって細分化されている。(参考:労災保険率表平成30年~)
2.〇:健康保険・厚生年金保険の保険料は、被保険者が産前産後休業期間中に事業主が年金事務所に申し出ることにより被保険者・事業主の両方の負担が免除される。(参考:厚生年金保険料等の免除(産前産後休業・育児休業等期間))
3.×:介護保険の第1号被保険者の負担する保険料は、本人の所得によって異なる。
4.×:雇用保険の保険料は、被保険者(労働者)負担分が事業主負担分よりも低く設定されている。(参考:令和3年度の雇用保険料率について)
問23
労働関係法令並びに社会保障制度を所轄する国の機関に関する出題になります。国の機関と権限や業務との関係性を把握しておきましょう。
正答:1
1.×:厚生年金保険に関することについては、日本年金機構が委任されている。厚生労働大臣が、日本年金機構への指導監督権限を持っている。
2.○:性別による差別、セクシュアルハラスメント対策については、都道府県労働局雇用環境・均等部が所轄している。『くるみん』や『えるぼし』認定も行っている。
3.○:職業相談・職業紹介、職業訓練への受講あっせん、雇用保険の給付は、公共職業安定所が所轄している。
4.○:労働組合との集団的労使関係に関する紛争については、都道府県労働委員会が所轄している。

『くるみん』『えるぼし』についても、ついでにチェックしておきたいところやな!

問24
雇用保険制度に関する問題になります。
正答:2
1.×:労働者が31日以上引き続き雇用されることが見込まれることと、1週間の所定労働時間が20時間以上である場合は必ず加入手続きを行う。
2.○:雇用保険制度における雇用保険二事業は、雇用安定事業と能力開発事業である。
3.×:育児休業給付は、雇用保険から給付される雇用継続給付だが、出産手当金は協会けんぽや健康保険組合から給付されている。
4.×:日雇労働被保険者はハローワークで雇用保険日雇労働被保険者手帳の交付を受けることで被保険者になることができる。

問25
高等学校学習指導要領総則編からキャリア教育に関する問題です。知らないと難しい問題ですが、第8回問36で類似の問題が出題されています。
正答:4
1.×:適切でない。
2.×:適切でない。
3.×:適切でない
4.〇:特別活動が適切。

やっぱり過去問は大事ってことやな・・・
問26
中央教育審議会の資料『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)』からの問題です。
正答:4
1.〇:キャリア教育については、職場体験活動のみをもって、キャリア教育を行ったものとしているのではないか、との課題が指摘もある。(P55)
2.〇:将来の夢を描くことばかりに力点が置かれ、「働くこと」の現実や必要な資質・能力の育成につなげていく指導が軽視されていたりするのではないか、といった指摘もある。(P56)
3.〇:キャリア教育を効果的に展開していくためには、教育課程全体を通じて必要な資質・能力の育成を図っていく取組みが重要になる。(P56)
4.×:高等学校の就業体験(インターンシップ)については、今後は、大学進学希望者が多い普通科の高等学校においても、例えば研究者や大学等の卒業が前提となる資格を要する職業も含めた就業体験(いわゆる「アカデミック・インターンシップ」)を充実するなど、それぞれの高等学校や生徒の特性を踏まえた多様な展開が期待される。(P57)

資料のタイトル長すぎやでw!
問27
「職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針~」からの出題になります。メンタルヘルスの問題では頻出の資料となっています。
正答:1
1.〇:「セルフケア」では、労働者に対してストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解、ストレスへの気づき、ストレスへの対処などが行えるように支援することが重要。
2.×:「ラインによるケア」は間違い。「事業場外資源」によるケアの内容。
3.×:「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」は間違い。ラインによるケアの内容。
4.×:「事業場外スタッフ」は間違い。事業場内産業保健スタッフ等が正しい。
問28
ストレスチェック制度に関する問題です。
正答:4
1.○:ストレスチェック結果の評価方法、基準は、実施者の提案・助言、衛生委員会における調査審議を経て、事業者が決定する。(P8)
2.○:高ストレス者の選定では、自覚症状が高い者や、自覚症状が一定程度あり、ストレスの原因や周囲のサポートの状況が著しく悪い者を選ぶことが必要。(P8)
3.○:ストレスチェックの結果を本人に通知するときは、個人のストレスプロフィール、ストレスの程度、面接指導の対象者か否かの判定結果を通知する。(P9)
4.×:結果は、実施者から直接本人に通知される。事業者が結果を入手するには、結果の通知後、 本人の同意が必要となる。(P9)
問29
シャインのキャリア・サイクルに関する問題です。
正答:3
1.×:第7段階の「指導者役にあるキャリア後期」の直面する一般問題の説明である。
2.×:第7段階の「指導者役にあるキャリア後期」の直面する一般問題の説明である。
3.○:適切。1.権力、責任及び中心性の水準低下を受け入れるようになる。2.能力とモチベーションの減退に基づく新しい役割を受け入れ、開発するようになる。3.仕事が主ではない生活を送れるようになる。等がある。
4.×:第7段階の「指導者役にあるキャリア後期」の直面する一般問題の説明である。
問30
エリクソンの心理社会的発達課題からの出題となります。
正答:3
1.×: 成人初期の発達課題である。
2.×: 青年期の発達課題である。
3.〇:適切である。
4.×:壮年期の発達課題である。
発達段階 | 発達課題(心理・社会的危機、葛藤) | 獲得する力 |
① 乳児期(0歳-2歳) | 基本的信頼 vs 不信感 | 希望 |
② 幼児初期(3歳-4歳) | 自律性 vs 恥・疑惑 | 意思 |
③ 幼児後期(5歳-7歳) | 自主性、積極性 vs 罪悪感 | 目的性 |
④ 学童期(8歳-12歳) | 勤勉性 vs 劣等感 | 有能感 |
⑤ 青年期・思春期(13歳-22歳) | 自己同一性・アイデンティティ達成 vs 同一性の拡散(混乱)・アイデンティティ拡散 | 忠誠心 |
⑥ 成人初期(23歳-34歳) | 親密性 vs 孤立 | 愛情 |
⑦ 壮年期(35歳-60歳) | 生殖性・世代性 vs 停滞性 | 世話 |
⑧ 老年期(61歳~ ) | 統合性 vs 絶望 | 知恵 |

発達段階の問題はややこしいわ。。。
下のページで頻繁に学習した方が良さそうやな!
