クレイトン・アルダーファー(Alderfer,C.P.)のERG理論は職務満足理論、つまり働く人のモチベーションに関わる理論ということになります。
ERG理論
アルダーファーのERG理論はマズローの欲求5段階説をベースに、修正・整理をしてERGという3つに集約しています。
ERG理論の三大欲求
- 生存欲求(E:existence):物質的・生理的な欲求をすべて含み、飢え、賃金、労働条件などすべてに対する欲求。人間として存在するための低次欲求。
- 関係欲求(R:relatedness):自分に重要な人々(家族・友人・上司・部下・敵など)との関係を良好に保ちたいという欲求。
- 成長欲求(G:growth):自分の環境に創造的・生産的な影響を与えようとする欲求で、これが充足されれば、人間としての充実感が得られるとされる。成長を続けたいという高次欲求。
マズローの欲求段階との比較
アルダーファー | マズロー |
生存欲求 | 生理的欲求・安全欲求 |
関係欲求 | 安全欲求・所属と愛の欲求 |
成長欲求 | 尊重欲求・自己実現欲求 |
マズローの欲求5段階説については下記記事になります。
【キャリコン】マズローの欲求段階説【5段階のピラミッド】
アブラハム・マズロー(Maslow,A.H)の理論は木村周先生のキャリアコンサルティング理論と実践では組織キャリア諸理論の職務満足理論の項目で少しだけ取り上げられています。 本記事では、そんなマズローの理論で試験にも関係のある欲求段階説につ...
アルダーファーとマズローの理論の違い
両者の違いは欲求を求める順番になります。
マズローは低次元の欲求から満たされると、一つ上の段階の欲求が生まれるという説です。
ERG理論は低次欲求を満たしてなくても高次な欲求が活性化することがあります。基本的には、生存欲求→関係欲求→成長欲求の順になりますが満たされない場合は同次・低次の欲求をより満たそうとする。という理論になります。
ふーん。ワイはなんとなくマズローよりアルダーファーのERG理論の方がしっくりくるなぁ。
まとめ
アルダーファーのERG理論についてまとめてみました。
マズローの欲求5段階説を踏まえた上での理論なので、より洗練されている気がしました。
試験対策としてもしっかりインプットしておきたいと思います。
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