「キャリアコンサルタント論述試験の勉強を初めたいけど、どうやっていけば良いのか分からない。合格者の方に、実際に行った勉強法や流れを教えて欲しい。」
といった方に向けて、お答えします。
僕が実際に行った試験対策としては、
- 論述試験対策講座の受講
- 受験生仲間とのオンライン勉強会
- ネットでの情報収集
等を中心に方向性や基礎的な知識、テクニックを身に着けた上で、ひたすら過去問を練習してクオリティを上げていくという方法でした。
本記事では、上記の様な論述試験対策を行い、その上で合格に結びついたと感じる効果的だった勉強方法や抑えておくべきポイント等を基礎ロードマップとしてまとめていますので参考にしていただければと思います。
論述試験の合格ライン
実技試験の内訳は下記のように、
論述 | 50点満点(20点未満のC判定があると不合格) |
面談 | 100点満点(40点未満のC判定があると不合格) |
合計 | 150点満点(合計90点以上で合格) |
論述は30点以上でA判定を貰え、合格点のラインは20点以上(B判定以上)になります。ただ20点だった場合は、面談試験で70点以上を取らなければいけません。ですので、面談試験の負担を減らす意味でもなるべく高得点を目指すことになります。
具体的な採点基準は明らかではありませんが、抑えておくべきポイントは幾つか分かりましたので、論述試験対策の勉強の流れに沿ってお伝えしていきます。
1.相談者の抱える問題・〇〇理解不足を探す
相談者の支援をすることが、キャリアコンサルタントですので、まずは相談者の抱える問題、〇〇不足を見つけられるようになることが論述で解答を導く重要なポイントになります。
- 自己理解不足
- 仕事理解不足
- 情報収集不足
- 組織理解不足
等々があります。〇〇不足という言葉を使わずに表現してもOKです。まずは分かりやすく〇〇不足から入ると整理しやすいかと思います。
また論述の逐語録や事例に書かれている、CLの言動や感情、価値観を探し、〇〇理解不足の根拠・具体例となる部分にアンダーラインを引いたり、メモを書き足していきます。
これは何度も練習を重ねることで、見つけられるようになってきますので、徐々に精度を上げいきましょう。
下記記事でキャリコン視点の〇〇理解不足を探すコツを具体的にまとめていますので参考にしてください。
2.適切なアセスメントツールや今後の展開
相談者の抱える問題、〇〇理解不足を発見できるようになったら、次にその支援するための今後の展開や方策を記述します。
今後の展開には、相談者の内省や自己探索を促す展開がありますが、主にCC協議会ではキャリアコンサルタントとして、アセスメント・ツールを活用するケースもあります。
ですので、CC協議会で受験予定の方は〇〇理解不足とアセスメント・ツールの適切な関係性を理解しておくとスタイルを構築しやすくなります。これは学科試験対策としても必要な部分になりますので、学習しておきたいところです。
適切なアセスメントツール選択する方法は下記記事にまとめていますので、実践して身につけておいてください。
3.相談者に寄り添う
僕はこの相談者に寄り添うという点は、かなり重視して試験対策を行いました。また試験本番でも、ここは得点に結びついた部分ではないかと振り返っています。
論述での相談者に寄り添うポイントを簡単にまとめると、
- 基本的態度で対話をしている感覚
- 感情・価値観・状況を見逃さない
- 信頼関係の構築と継続の意思を解答に記述する
となります。
論述でクライアントに寄り添う方法と書き方については、下記記事に実際の書き方も記載していますので参考にしていただければと思います。
4.テンプレートを元に基礎のスタイルを作る
論述は第15回試験から内容が変更されましたが、ある程度自分なりのスタイルを構築していくことで対応はしやすくなります。これはロープレでも同じかと思います。
ただ、完全にガチガチに固めたスタイルでは相談者に合わせた臨機応変な対応が出来なくなるかと思いますので、簡易的なテンプレートを用意しました。
下記記事で、テンプレートや解説を書いていますので、参考にしてください。
あくまで、僕には合っていた形ですので、変更していただいてもOKです。論述対策のヒントに少しでもなれば幸いです。
まとめ
論述に慣れるために行った勉強法の大枠的な流れをまとめると、
- 相談者の抱える問題(JCDA)・〇〇理解不足(キャリ協)を探す
- 適切な内省を促す問いかけやアセスメント・ツールや展開の引き出しを増やす
- 相談者に寄り添う
- テンプレートを元にスタイルを作る
という感じになります。
試験本番で、これらのポイントを抑えることができれば合格ラインに近づくことはできるかと思います。
また細かなテクニック等もまとめていこうと思いますし、この記事にも追記していこうと思いますので、どこか一つでも使える情報があれば論述対策に活用していただければと思います。