このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第22回学科試験 問1~問10の正答解説と参考元
問1
「国民生活に関する世論調査の概要(令和3年9月調査)」に関する問題です。
正答:3
1.〇:選択肢のとおり。(P46)
2.〇:選択肢のとおり。(P46)
3.×:「収入が安定している仕事」が61.3%と最も高く、次に「自分にとって楽しい仕事」が52.3%となっている。
4.〇:選択肢のとおり。(P16)
内閣府:世論調査(全国調査)
問2
「令和3年度能力開発基本調査 調査結果の概要」(厚生労働省)から、キャリアコンサルタントに相談したい内容に関する問題です。
正答:3
1.×:正社員で最も多いのは「将来のキャリアプラン」(55.7%)である。(P62)
2.×:正社員以外で最も多いのは「適切な職業能力開発の方法(資格取得、効果的な自己啓発の方法等)」(35.3%)である。(P62)
3.〇:選択肢のとおり。(P62)
4.×:「将来のキャリアプラン」を挙げる正社員の割合(55.7%)のほうが正社員以外(34.9%)に比べて高い。(P62)
厚生労働省:能力開発基本調査
問3
「働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書」(厚生労働省、令和3年6月)からキャリアコンサルタントの役割に関する問題です。
正答:4
1.〇:選択肢のとおり。(P3)
2.〇:選択肢のとおり。(P8)
3.〇:選択肢のとおり。(P8)
4.×:雇用の見通しに不透明さがある中、人材移動(成長分野・人材不足分野等への円滑な流動化)が進む外部労働市場を念頭に置くならば、社外へのキャリアチェンジや再就職場面に求められる就職マッチング機能(情報提供、助言等)への期待がある。(P9)
問4
キャリアの理論に関する問題です。
正答:1
1.×:シャインの理論は、静的なマッチングではなく、個人のキャリアが決まるダイナミクス(力学)を明らかにしようという試みで、重視したのは組織と人の相互作用であり、組織も成長し、個人も成人を過ぎても成長し続ける存在であるという発達的視点に根差したもの。(渡辺:P152)
2.〇:ホランドの理論の説明として正しい。(木村/5訂版:P30、6訂版:P67、P154)
3.〇:スーパーの理論の説明として正しい。(木村/5訂版:P73、6訂版:P132)
4.〇:パーソンズの理論の説明として正しい。(木村/5訂版:P23、6訂版:P64)

参考元の2冊の書籍は必須やで!
問5
スーパーの理論に関する問題です。
正答:2(AとC)
A.〇:選択肢のとおり。(渡辺:P48)
B.×: 選択肢の3つの過程はヒルトンのキャリア意思決定モデルの内容。(木村/5訂版:P24)
ライフ・ステージにおける各発達段階の間には移行期があり、(移行期に含まれる)ミニ・サイクルとは、ある段階から新たな段階へ進むための意思決定の過程であり、新たな成長、再探索、再確立といった再循環(リサイクル)が含まれる。(渡辺:P45)
C.〇:スーパーの理論の説明として正しい。(渡辺:P44、木村/5訂版:P37、6訂版:P73)
D.×:シャインのキャリアサイクルの段階と課題の内容である。(木村/5訂版:P65、6訂版:P232)
問6
サビカスが提唱するキャリアストーリー・インタビューの質問項目に関する問題です。
正答:2
1.〇:「幼少期の思い出」は、質問項目の説明として正しい。(資料シリーズNo.165:P55)(渡辺:P104)
2.×:質問項目に「親の養育態度」はないため不適切。親の養育態度が、子どものパーソナリティの個人差と職業選択に影響することを提唱したのは、ローである。(木村/5訂版:P28)
3.〇:「好きなストーリー」は、質問項目の説明として正しい。(資料シリーズ№165:P55)(渡辺:P104)
4.〇:「指針となる言葉」は、質問項目の説明として正しい。(資料シリーズ№165:P55)(渡辺:P104)

キャリア構築インタビューって言った方が馴染みある感じやけど、色んな呼び方もあるからチェックしとこか!

問7
スーパー(Super, D. E.)の「発達的アプローチに関する14の命題」に関する問題です。
正答:4
1.〇:「発達的アプローチに関する14の命題の1」の説明として正しい。(P52)
2.〇:「発達的アプローチに関する14の命題の10」の説明として正しい。(P53)
3.〇:「発達的アプローチに関する14の命題の13」の説明として正しい。(P54)
4.×:「発達的アプローチに関する14の命題」の説明として不適切。キャリア・アダプタビリティの重要性を提唱したのは、サビカスであり、向上させることの目的は、自己概念を実現することにある。と主張している。(P96)
また、自己効力感は、バンデューラの社会的学習理論で、重要視されている。(P135)

問8
ナラティブ・アプローチに関する問題です。
正答:1
1.×:ナラティブ・アプローチの説明として不適切。ナラティブ・アプローチは、過去の客観的な事実性に基づいた真実の追求を重視するのではない。語られる内容は、過去を思い出すのでなく、「物語的真実」であるため、歴史的な事実とは異なるかもしれないが、言語を媒介として現実というものが構成されるクライエントの語る物語を重視するアプローチ法である。(渡辺:P103)
2.〇:ナラティブ・アプローチの説明として正しい。「キャリアストーリーを語ることは、個人にとっての意味を作り出し、将来を形作るための能動的な試みである。」(渡辺:P103)
3.〇:ナラティブ・アプローチの説明として正しい。ディスコース(社会通念)や問題に影響されないで、より望ましいストーリーを語れるようにカウンセラーが問いかけ望ましいストリーで生きていけることを支援する。 (資料シリーズ№165:P158)
4.〇:ナラティブ・アプローチの説明として正しい。「クライエントが今もっているストーリーを、クライエントにとって望ましいストーリーへ書き換える」ことを重視する。(資料シリーズ№165:P157)

ナラティブ関連は色んな理論家の名前が挙がるから、一通りチェックしとくんやで!

問9
カウンセリング理論における、症状や問題行動が生じるメカニズムに関する問題です。
正答:1
1.〇:ロジャーズの理論の説明として正しい。自己概念(理想自己)と経験(現実自己)の不一致が不適応状態になる。(木村/5訂版:P42、6訂版:P115)
2.×:個人の病的症状や問題行動は、不適切な行動の学習、適切な行動の未学習、及び環境による不適切な刺激と強化によって起こされるとしているのは、「行動療法」であり、「内観療法」ではない。(木村/5訂版:P48、6訂版:P120)
3.×:ヒステリー症状は、耐えがたい出来事の記憶や観念が意識に浮かび上がることを抑圧することから生じると考えたのは、アドラーではなくフロイトである。(資料シリーズ№165:P103)
4.×:問題を持つ個人の病理は、家族病理の一つの症状に過ぎない場合が多いと考えるのは、システムズ・アプローチによる「家族療法」であり、「論理療法」ではない。
問10
カウンセリングの理論や心理療法の名称とその提唱者、関連する用語に関する問題です。
正答:1
1.〇:バーンの交流分析の特徴として正しい。「ゲーム分析」は、「構造分析」「交流パターン分析」「脚本分析」4つの分析のひとつである。(資料シリーズ№165:P108)
2.×:来談者中心療法と実現傾向は、シュルツではなくロジャーズである。(資料シリーズ№165:P111)
3.×:ゲシュタルト療法と「今、ここ」での気づきは、ロジャーズではなくパールズである。(Counselor web:ゲシュタルト療法の理論と技法)
4.×:自律訓練法と受動的注意集中は、パールズではなくシュルツである。(心理学用語集サイコタム:自立訓練療法)

組み合わせ問題はしっかり練習しておこうな!
