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【キャリコン】中央教育審議会の資料まとめ【ピンポイントで学習】

学校教育制度及びキャリア教育

学校教育制度及びキャリア教育の知識は、毎回2問ずつ出題されていて、中央教育審議会の資料からの出題率は高めになっています。

特に過去問を調べると、今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)からは頻出となっています。

本記事では、今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)についてまとめています。

今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について

キャリア教育が求められている社会的背景には、経済のグローバル化に伴う産業構造、就業構造の変化や、子どもたちの生活や意識の変容などがあります。

キャリア教育・職業教育の課題と基本的方向性

キャリア教育とは「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てる教育」であるとされている。

職業教育とは、「一定又は特定の職業に従事するために必要な知識、技能、能力や態度を育てる教育」であるとされている。

キャリア教育・職業教育の方向性と視点

キャリア教育は、幼児期の教育から高等教育まで体系的に進めることの中心として基礎・汎用的能力を確実に育成するとともに、社会・職業との関連を重視し、実践的・体験的な活動を充実することとされている。

重要な視点として、

  1. 仕事をすることの意義や、幅広い視点から職業を考えさせる指導を行う。
  2. 社会的・職業的自立や社会・職業への円滑な移行に必要な力を明確化する。

があります。この明確化する必要な力というのが以下の5つの要素です。

  • 基礎的・基本的な知識・技能:読み・書き・計算などの知識・技能といった能力である。
  • 基礎的・汎用的能力:分野や職種にかかわらず、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力である。
  • 論理的思考力・創造力: 物事を論理的に考え、新たな発想などを考え出す力である 。
  • 意欲・態度及び価値観:学習や学校生活に意欲を持って取り組む態度や学習内容に関心を持つこと。
  • 専門的な知識・技能:将来を展望しながら必要な専門性を選択肢、それに必要な知識・技能を育成すること。

中でも基礎的・汎用的能力の具体的な内容は、

  • 人間関係形成・社会形成能力
  • 自己理解・自己管理能力
  • 課題対応能力
  • キャリアプランニング能力

となっています。

基礎的・汎用的能力は過去問でもたくさん見かけたから要チェックやで!

キャリア教育の課題

キャリア教育の必要性や意義の理解は、学校教育の中で高まってきており、実践の成果も徐々に上がっている。しかしながら「新しい教育活動を指すものではない」としてきたことにより、従来の教育活動のままでよいと誤解されたり、「体験活動が重要」という側面のみをとらえて職場体験活動の実施をもってキャリア教育を行ったものとみなしたりする傾向が指摘されるなど、一人一人の教員の受け止め方や実践の内容・水準にばらつきがあることも課題としてうかがえる。

幼児期から高等教育に至るまでの体系的なキャリア教育の推進

キャリア教育は、進路について考え始める、幼児期段階から開始して高等教育が終わるまで発達の段階に応じて体系的に実施されるべきである。

基礎的・汎用的能力の内容

基礎的・汎用的能力の各能力は、相互に関連・依存した関係にある。このため、特に順番があるものではなく、また、これらの能力をすべての者が同じ程度あるいは均一に身につけることを求めるものではない。

人間関係形成・社会形成能力 多様な他者の考えや立場を理解し、相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることが求められ、社会を積極的に形成することができる力。
自己理解・自己管理能力 自分が「できること」「したいこと」について、社会との相互関係を保ちつつ、今後の成長のために進んで学ぼうとする力。
課題対応能力 仕事をする上で、課題を発見・分析し、適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力。
キャリアプランニング能力 「働くこと」の意義を理解し、自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力。

各学校段階における推進ポイント

幼児期 自発的・主体的な活動を促す
小学校 社会性、自主性・自立性、関心・意欲等を養う
中学校 自らの役割や、将来の生き方・働き方を考えさせ、目標を立てて計画的に取り組む態度を育成し、進路の選択・決定へと導く
後期中等教育 生涯に渡る多様なキャリア形成に共通して必要な能力や態度を育成し、これを通じて勤労観・職業観などの価値観を自ら形成・確立する
特別支援教育 個々の障害の状態に応じたきめ細かい指導・支援の下で行う
高等教育 後期中等教育終了までを基礎に学校から社会・職業への移行を見据え、教育課程の内外での学習や活動を通じ、高等教育全般で充実する。産業構造等の変化に対応できる柔軟な専門性と創造性の高い人材を育成する

キャリア教育はそれぞれの学校段階で行っている教科・科目などの教育活動全体を通じて取り組むものである。単に特定の活動のみを実施すればよいということや、新たな活動を単に追加すればいいということではない。

ちなみに、後期中等教育は、高等学校のことやで!
で、高等教育が、大学や高等専修学校や専門学校のことや!

幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)

資質・能力の三つの柱に、

  1. 「知識・技能」の習得
  2. 「思考力・判断力・表現力等」の育成
  3. 「学びに向かう力・人間性等」の涵養

がある。

まとめ

中央教育審議会の資料についてまとめていきましたが、特に出題されているのが基礎的・汎用的能力の箇所になります。

また17回、18回と連続して、キャリア・パスポートから出題されています。以下の参考資料もチェックしておいてください。

中央教育審議会関連の○×練習問題が下記になりますので、ぜひ挑戦してみてください。

【キャリコン】中央教育審議会の試験対策『◯✕練習問題』
中央教育審議会の資料に関する◯✕練習問題になります。 本記事の問題はキャリアコンサルタントの試験対策用に作っていますので、 全過去問の傾向 今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申) 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及...

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