キャリアコンサルタント学科試験の問題の引用元となっている『今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)』の中で述べられている基礎的・汎用的能力ですが、なんとなく頭に入ってこない方も多いかなと思います。(僕だけ?)
そこで、本記事では、基礎的・汎用的能力のみにスポットを当ててまとめていきたいと思います。
社会的・職業的自立に必要な要素
まず必要な力としては、
能力 | コミュニケーション能力、粘り強さ、課題発見、課題解決能力、変化への対応力、協調性、共に社会をつくる力、健全な批判力、段取りを組んで取り組む力等 |
知識 | 労働者としての権利・義務等 |
価値観 | 勤労観、職業感、倫理観等 |
があります。
その上で、必要な力に含まれる要素として、
基礎的・基本的な知識・技能 | 読み・書き・計算などの知識・技能といった能力である。 |
基礎的・汎用的能力 | 分野や職種にかかわらず、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力である。 |
論理的思考力・創造力 | 物事を論理的に考え、新たな発想などを考え出す力である 。 |
意欲・態度及び価値観 | 学習や学校生活に意欲を持って取り組む態度や学習内容に関心を持つこと。 |
専門的な知識・技能 | 将来を展望しながら必要な専門性を選択肢、それに必要な知識・技能を育成すること。 |
があり、こちらが学科試験では出題されることが多くなっています。
またその中でも基礎的・汎用能力の出題率が高い印象です。
基礎的・汎用的能力
基礎的・汎用的能力の各能力は、相互に関連・依存した関係にある。このため、特に順番があるものではなく、また、これらの能力をすべての者が同じ程度あるいは均一に身につけることを求めるものではありません。
人間関係形成・ 社会形成能力 |
多様な他者の考えや立場を理解し、相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることが求められ、社会を積極的に形成することができる力。 |
自己理解・ 自己管理能力 |
自分が「できること」「したいこと」について、社会との相互関係を保ちつつ、今後の成長のために進んで学ぼうとする力。 |
課題対応能力 | 仕事をする上で、課題を発見・分析し、適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力。 |
キャリアプランニング能力 | 「働くこと」の意義を理解し、自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力。 |
この4つの能力を参考にしつつ、工夫された教育を通じて達成することが望まれています。
基礎的・汎用的能力の具体的内容は「仕事に就くこと」に焦点を当て、実際の行動として表れるという観点から4つの能力に整理されたものになっています。
ふんふん…仕事に就くための『人間社会・自己・課題・キャリア』って感じやな!ここは試験にもよく出てるから要チェックや!
まとめ
図にまとめると下記の様になっているようです。
正直、図を見てもあまりピンとこないですが、とりあえず基礎的・汎用的能力はしっかり覚えておきたいポイントになります。
下記が今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)全体についてまとめた記事になります。
【キャリコン】中央教育審議会の資料まとめ【ピンポイントで学習】
学校教育制度及びキャリア教育の知識は、毎回2問ずつ出題されていて、中央教育審議会の資料からの出題率は高めになっています。 特に過去問を調べると、今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)からは頻出となっています。 本記...
また、今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)の練習問題が下記になっています。
【キャリコン】中央教育審議会の試験対策『◯✕練習問題』
中央教育審議会の資料に関する◯✕練習問題になります。 本記事の問題はキャリアコンサルタントの試験対策用に作っていますので、 全過去問の傾向 今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申) 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及...