このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第27回学科試験 問1~問10の正答解説と参考元
問1
「令和5年高年齢者雇用状況等報告」(厚生労働省)で述べられた高年齢者の雇用状況に関する問題です。
正答:4
1.×:65歳以上定年企業(定年制の廃止企業を含む)は30.8%であった。(P2)
2.×:70歳までの就業確保措置を実施済みの企業の割合は、報告した企業全体の29.7%で、従業員数の規模別でみると、大企業が22.8%で中小企業が30.3%と中小企業のほうが高い。(P4~5)
※この資料では、中小企業は21~300人の企業を、大企業は301人以上の企業をいう。
3.×:継続雇用制度の導入により雇用確保措置を講じている企業では、「希望者全員を対象」としている企業は84.6%で、「経過措置に基づき、対象者を限定する基準がある」としている企業は15.4%と、「希望者全員を対象とする継続雇用制度」を導入している企業の割合のほうが高い。(P3)
4.〇:設問に関する説明として正しい。(P8)
難しく感じる問題は悩みすぎて時間が無くならないように時間配分も考えながら進めていきたいな!
問2
「第11回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)の概況」(厚生労働省、2023年)で述べられた、出生の状況や出産前後の就業状況の変化に関する問題です。
正答:1
1.〇:選択肢のとおり。(P5)
2.×:積極的な子ども観は平成14年成年者の方が高い傾向となっている。(P6)
3.×:男性7.8%、女性23.5%となっており、女性のほうが高い。(P6)
4.×:「離職」は正規が20.6%から6.3%へ、非正規は60.4%が41.0%へと低くなっている。(P7)
厚生労働省:厚生労働統計一覧
問3
「令和5年度能力開発基本調査 調査結果の概要(企業調査)」(厚生労働省)で示された、キャリアコンサルティングを行った効果に関する問題です。
正答:3
1.×:「自己啓発する労働者が増えた」は、「労働者の仕事への意欲が高まった」の次に多かった。(P27)
2.×:「その他」「不明」を除いて最も低かったのは、「メンタルヘルス上の理由による長期休業等が減った(または職場復帰が進んだ)」である。(P27)
3.〇:選択肢のとおり。(P27)
4.×:最も少なかったのは、「メンタルヘルス上の理由による長期休業等が減った(または職場復帰が進んだ)」である。(P27)
厚生労働省:能力開発基本調査:結果の概要
問4
サビカスが提唱したキャリア構築理論における「ライフテーマ」に関する問題です。
正答:3
1.×:キャリア適応の説明である。
2.×:キャリアストーリーの説明である。
3.〇:選択肢のとおり。
4.×:個別具体的な話の中に存在する一貫したまとまりが自分自身に説くようにして見出されていくものとされている。
問5
スーパーのキャリア発達理論の基本的な考え方に関する問題です。
正答:2
1.×:ホランドの理論の説明である。(P67)
2.〇:選択肢の通り。(P71)
3.×:コクランのナラティブアプローチの説明である。(P79)
4.×:サビカスのキャリア・アダプタビリティの説明である。(P82)
問6
クランボルツのキャリア理論に関する問題です。
正答:4
1.×:自己決定理論ではなく、社会的学習理論の立場から捉えた。(6訂版:P89)
2.×:自己効力感理論ではなく、プランド・ハップンスタンス理論の説明である。(6訂版:P90)
3.×:好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心の5つを示した。(資料シリーズNo.165:P47)
4.〇:選択肢のとおり。(キャリア・カウンセリングエッセンシャルズ400:P95)
クランボルツか、語呂合わせに『コジラVSジュボー(好持楽VS柔冒)』とかどうや?
問7
キャリアの理論に関する問題です。
正答:3
1.×:パーソナリティと環境の特徴を6つのタイプに分類し、VPIなどの進路支援ツールを開発したのはホランドである。(6訂版:P67~69)
2.×:キャリア・アンカーは仕事を経験してはじめて少しずつ明らかになっていくため、職務経験のない学生にテストなどを用いて予測しようとするものではない。(渡辺:P162~163)
3.〇:シュロスバーグの4Sシステムの説明として正しい。(渡辺:P193)
4.×:予測システム、価値システム、決定システムの3ステップを繰り返す「連続的意思決定プロセス」を提唱し、進行させるための枠組みを示したのはジェラットである。(6訂版:P86~87)
問8
スーパーの理論に関する問題です。
正答:3(BとD)
A.×:スーパーのライフ・ステージ(マキシサイクル)は、成長、探索、確立、維持、解放の5つの段階で構成されている。(渡辺:P44)
B.〇:スーパーの理論の説明として正しい。(渡辺:P48)
C.×:ライフサイクルを四季になぞらえ4つの発達期があると提唱したのはレビンソンである。(岡田:P78)
D.〇: スーパーの理論の説明として正しい。(渡辺:P40~41)
問9
ホールが提唱するプロティアン・キャリアに関する問題です。
正答:3
1.〇:選択肢のとおり。(P173)
2.〇:選択肢のとおり。(P173)
3.×:「組織で生き残ることができるか」よりも、「市場価値」を重視する。(P173)
4.〇:選択肢のとおり。(P173)
問10
シャインが提唱する3つのサイクルの相互作用モデルに関する問題です。
正答:1
1.×:ライフサイクル論とアイデンティティという概念を提唱したのは、エリクソンである。(岡田:P79~82)
2.〇:選択肢のとおり。(渡辺:P153~155)
3.〇:選択肢のとおり。(渡辺:P153~155)
4.〇:選択肢のとおり。(渡辺:P153~155)
3つのサイクルの相互作用モデルはこれまでにも何度か出題されてるから要チェックやな!