「キャリアコンサルタント実技面接試験のロープレ対策として練習した方が良い技法は何ですか?また、実際の試験で使った技法はどんなのがありますか?」
と言った質問を頂きましたのでお答えしたいと思います。
僕は実技面接試験はオールA判定を頂いて合格しましたが、試験の場で使った技法は下記のツイートの様な感じになっています。
因みに僕が受験したとき使った技法は
☑️要約
☑️ねぎらい
☑️伝え返し
☑️関わり行動
☑️感情の反映
☑️閉ざされた・開かれた質問という感じです。この中で練習の時から意識していたのは『要約』『伝え返し』『ねぎらい』でした
一応試験本番では使えたので練習の成果はあったかなと思います😋💦— しん✏キャリコンスタディ(中の人) (@CareconShin) February 8, 2021
ざっくりと7つの技法を使っています。この7つはロープレ対策の練習の時から課題に設定したり意識していたもので、本記事では、それぞれの技法のポイントや使った理由を解説しています。
要約
1つ目の要約は、実技試験中に3回ほど使いました。
1回目は、冒頭でクライアントに来談の理由をお話いただいた後に『僕も理解する&僕はCLさんに興味を持っていることを伝える』という理由で要約しました。
2・3回目は、ある程度長めにお話いただいた後に、話や気持ちを整理するという理由もあって要約しました。
ただ、長い要約を入れすぎると、ラポールが途切れてしまうことがあります。ここはまとめた方がいいだろうというタイミングで入れるように意識して練習しておくと良いかと思います。
ねぎらい
ねぎらいは、マイクロカウンセリング技法においての『フィードバック』に近いと思って下さい。
このねぎらいやコンプリメント(称賛)は、自然に入れることによってラポール形成が非常に進みます。あまりオーバーリアクションになると不自然なので、対話の中でオープンクエスチョンと組み合わせて使うと効果的だと実感しています。
伝え返し
ここで言う伝え返しは、マイクロカウンセリング技法によるところの『はげまし』の事を指しています。
対話の中での、
- キーワード
- 語尾
- オリジナリティの高い言葉
をそのまま伝え返すというものになります。
伝え返しもラポールを築く上でとても重要ですので、集中的に練習しておくべき技法と言えます。
関わり行動
マイクロカウンセリング技法の関わり行動ですが、
- 視線の合わせ方
- 身体言語
- 声の調子
- 言語的追跡
があります。ここは最も基本となっているので、ロープレ練習段階から身につけていくことは難しくはないかと思います。
ただ声の調子は、クライアントの感情に合わせて行いますので、その部分だけ気をつけつつマスターしていきましょう。
感情の反映
感情の反映は、クライアントの感情の部分にフォーカスして反映します。
イメージ的には、要約後にクライアントの感情に共感するような形を想像していただけると良いかと思います。
感情の反映は、クライアントが自分の心の底にある感情に気づく機会を与え、葛藤に向き合ったり、自己理解を深めることなど繋がります。
閉ざされた・開かれた質問
6つ目の閉ざされた質問は、ロープレ序盤の状況確認やバックグラウンドを探る際には必要な技法になります。もちろん、閉ざされた質問からも、深堀りするべきキーワードや価値観などを語られるケースもありますので、その時はしっかり寄り添って深堀りして下さい。
最後に開かれた質問は、あまりにも開かれた質問を投げかけると、クライアントは漠然としすぎていて『どの部分についての質問なのだろう?』と思ってしまうこともあります。
ある程度クライアントの内的準拠枠を知ることができ、ラポールを構築できた際に、具体的な開かれた質問を心がけると展開はスムーズになるかと思います。
冒頭でいきなり「その辺りについてもう少しお聞かせ下さい。」と漠然とした投げかけをしてしまうケースもあるかと思いますが、『どの部分』についてなのかを明確に聞いて上げることで、クライアントも答えやすく、ラポールも形成しやすくなります。
そう言えば、ワイも冒頭の話が長すぎて訳分からんとき「その辺りについてもう少しお聞かせ下さい。」って言うてたわ!気をつけなアカンな!
まとめ
僕が実技面接試験で実際に使った技法について解説していきましたが、この中でも集中的に練習した技法が、
- 要約
- 伝え返し
- ねぎらい
でした。僕はこれらの技法が良いなと思いマスターしたくて、ロープレ練習の時には課題に設定して対策していました。
ですので、使いたい技法、マスターしたい技法、また苦手を克服したい技法など、それぞれお持ちかと思いますので、練習の場で課題として設定してどんどん挑戦していただければと思います。
またロープレの際に緊張してしまう方は(僕もでした!)、下記の記事を参考にしていただければと思います。