コクラン(Cochran, L.)のナラティブ・アプローチは、第16回のキャリアコンサルタント学科試験で初めて出題されました。
実際に僕も解いていて『ん?コクラン?美味しいの?』状態になりましたが、今後も出題される可能性がありますので、学習しておきたいと思います。
本記事では、そんなコクランのナラティブ・アプローチについてポイントをまとめています。
コクランのナラティブ・アプローチ
1990年代にキャリア分野にナラティブ・アプローチを導入した先駆者と言われています。ナラティブ・アプローチは社会構成主義からライフ・キャリアの適応を考える理論になります。
社会構成主義とは、人間関係が現実を作るという考え方である。現実、つまり現実の社会現象や、社会に存在する事実や実態、意味とは、個人の頭の中で作られるものではなく、人々の交渉の帰結であると考え、言語的に構築されるという社会学の立場である。
参考サイト:Wikipedia
また、物語が、
- 人
- 機動力
- 機会
- 意味
- 場所
- 出来事
といった要素を統合または構成する手段であると指摘しており、意味づけがキャリアの中心的主題であることから、語りの有効性を論じています。
ナラティブ・アプローチの形式
コクランのナラティブ・アプローチの形式は、
- ライフライン(人生を上下行する曲線で描写)
- ライフチャプター(自叙伝の各時期に章名をつける)
- 成功体験のリスト化
- 家族の布置(家族の特徴、違いを確認)
- ロールモデル(尊敬する人と自分の相同・相違)
- 人生早期の記憶
などのインタビュー(質問技法)を通じて、クライアントのナラティブ・ストーリーを強化していきます。
クライエントの人生の意味づけ、資源探しなどの明確化を進めている。これが社会構成主義キャリア・カウンセリングの特徴になります。
コクランか・・・
一蘭のラーメンよりコクがありそうやな・・・
まとめ
コクランに関する情報が少なく情報収集に時間が掛かりましたが、とりあえず、出題された問題のポイントを抑えるための情報は集まったかなと思います。
社会構成主義に関する理論が少しずつ出題されるようになってきました。
サビカスのキャリア構築インタビューは超頻出ですし、ホワイトのナラティブ・セラピーも出題されています。そして、コクランのナラティブ・アプローチ。
ナラティブというワードで、サビカス一択に絞るのではなく、それぞれの特徴を捉えてインプットしていきましょう。
コクランに関する練習問題が下記になりますので、チャレンジしてください。