このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第29回学科試験 問41~問50の正答解説と参考元
問41
職業情報提供サイト(job tag)を活用した仕事理解の支援に関する問題です。
正答:2
1.×:各種自己診断ツールが掲載されている。
2.〇:設問に関する説明として正しい。
利用方法(厚生労働省)
3.×:企業向け支援ツールがあり、企業の利用も想定されているが、求人情報は掲載されていない。
4.×:職業経験のない大学生のキャリア教育やキャリア支援でも活用できる。
問42
「中学校職場体験ガイド」(文部科学省、平成17年)で示された、職場体験の教育的意義に関する問題です。
正答:4
1.〇:選択肢のとおり。
2.〇:選択肢のとおり。
3.〇:選択肢のとおり。
4.×:「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」の説明である。
参考:職場における学び・学び直し促進ガイドライン (厚生労働省)
問43
システマティックアプローチにおける意思決定に関する問題です。
正答:2
1.×:「比較評価表」は並べた選択肢を吟味する際に効果的であるが、選択肢を広げたい場合に最も効果的であるとは言えない。(P389~390)
2.〇:設問に関する説明として正しい。(P390)
3.×:ニーズ・希望に合う内容に絞るのではなく、広く情報提供し、専門家の意見や技術的援助を求めるのが理想的である。(P388~389)
4.×:行動するためには「願望」に基づく努力が必要である。そのためインターネットや生成AIの情報をそのまま用いるのではなく、クライエントがカウンセリング・プロセスの中で積極的な役割を果たすことができるように支援しなくてはならない。(P387~388)
問44
キャリアコンサルティングにおける方策の実行に関する問題です。
正答:1
1.〇:設問に関する説明として正しい。(P384~386)
2.×:方策の内容や実行の仕方、置かれた条件や環境などがクライエントによって異なるため、標準的な対応ではなく多様な対応が求められる。(P384)
3.×:方策がクライエントの欲求、価値観、置かれた状況に反する場合は、それらに合うように変更する必要がある。(P385)
4.×:行動の主体はクライエントであるがカウンセラーも契約した役割を実行する。そのため進捗は共有し、双方に方策の実行全体をチェックする。(P385)
問45
若年者や障害者の就職・転職後に行われる仕事への適応を確認するための調査や追指導(フォローアップ)に関する問題です。
第25回問45と全く同じ問題です。
正答:2
1.×:個人のキャリア意識の課題、職場内やメンバーとの人間関係、組織上の問題から生じている個人の状況などを聞くことも必要であるため、「それよりも」客観的事実を聞き取ることが基本とは言えない。(P23)
2.〇:設問に関する説明として正しい。(P24)
3.×:キャリアコンサルティング面談の内容は、質の向上のためのスーパービジョンにおいて活用することもある。(P23)
4.×:対象従業員やその上司などに対して、キャリア意識や仕事ぶりに変化が出たかどうかを定期的にモニターし、必要であれば追加的なキャリアコンサルティング面談を行うこともあるため、人事部門や関連部門と協働した上での調整となる。(P25)
問46
カウンセリングの終結に関する問題です。
正答:4
1.×:再開することはないというのは不適切である。必要があればカウンセリングに戻ってこられるようにしておくとクライエントに伝える。
2.×:カウンセリングの終結は目標の達成により判断するのではなく、クライエントとカウンセラーの置かれた状況などを総合的に判断して終了するか決定する。
3.×:カウンセリングの終了は、クライエントがカウンセリングに依存することを防ぐためにも延々とカウンセリング関係を続けることを避けるために、正式に宣言することが必要である。
4.〇:カウンセリングの終結の説明として正しい。
問47
「キャリアコンサルタント登録制度等に関する検討会報告書」(厚生労働省、令和5年12月)で示された、キャリアコンサルティングの普及に関する問題です。
正答:2
1.〇:設問に関する説明として正しい。(P14)
2.×:相談者の同意は必ず必要であり、守秘義務やプライバシーに十分配慮の上、事例のような形で示す。(P14)
3.〇:設問に関する説明として正しい。(P14~15)
4.〇:設問に関する説明として正しい。(P15)
厚生労働省:キャリアコンサルタント登録制度等に関する検討会
問48
キャリアコンサルタントが行う自己研鑽に関する問題です。
正答:3
1.〇:設問に関する説明として正しい。(P371~372)
2.〇:設問に関する説明として正しい。
3.×:一定の型にそったやり方を身に付けることが主眼ではない。クライエントの置かれた状況はそれぞれであり、そこに画一的な対応方法があるわけではない。(P370)
4.〇:設問に関する説明として正しい。(P129)
問49
キャリアコンサルティング実施のために必要な能力等に関する問題です。
正答:3
1.〇:選択肢のとおり。(P2)
2.〇:選択肢のとおり。(P3)
3.×:リファー後については支援ができないのではなく、専門機関と協働による支援が必要とされているため、具体的な方法について十分に理解しておくことが必要である。(P3)
4.〇:選択肢のとおり。(P3)
問50
キャリアコンサルティングにおける多重関係に関する問題です。
正答:3
1.×:相談者への支援だけではなく、組織全体の問題へも視野を拡げ調整に努めなければならない。(第12条)
2.×:自己の身分や業績を過大に誇示したりしてはならず、また自己の専門性の範囲を自覚し、その範囲を超える業務や自己の能力を超える業務の依頼を引き受けてはならない。(第7条・第8条)
3.〇:選択肢のとおり。(第1条3)
4.×:守秘義務を負うが、相談者の身体・生命の危険が察知される場合、又は法律に定めのある場合等は例外である。(第5条)

29回の過去問、最後までお疲れさまでしたー!
試験問題の言い回しも回によって違ったりするから、過去問はコツコツやっとこうな!