「国家資格キャリアコンサルタントに興味があるけど、どんな資格なんだろう?分かりやすく教えて欲しい…。」
といった方に向けた記事になります。
キャリアコンサルタントの資格に興味を持ったとき、
- キャリアコンサルタントとは?
- 資格取得の方法って?
- 就職先や活動場所は?
といった所が気になるかと思います。
本記事では、そんなキャリアコンサルタントの国家資格や就職先について分かりやすく解説しています。
キャリアコンサルタントの資格について
厚生労働省キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントは、平成28年4月に職業能力開発促進法に規定された、まだ新しい国家資格になります。厚生労働省は数値目標として、平成36年(令和6年)までに10万人のキャリアコンサルタントを養成する計画を立て目指しています。
キャリアコンサルタントは名称独占資格となっているため、キャリアコンサルタントでない人は『キャリアコンサルタント』や紛らわしい名称を名乗れなくなっています。
キャリアコンサルタントだけがキャリアコンサルタントとして名乗れるわけやな!
キャリアコンサルタントの仕事や役割は?
キャリアコンサルタントは、その名の通りキャリアコンサルティングを行う専門家です。
キャリアコンサルティングとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。(平成27年9月改正:職業能力開発促進法 第二条第5項)
労働者や求職者等の個人は、キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。
キャリアコンサルタントになるには?
キャリアコンサルタント国家試験を受験するには?
キャリアコンサルタント国家試験を受験するためには、まず下記のいずれかを満たす必要があります。
- 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方
- 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方
- 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した方
- 平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した方(平成28年4月から5年間有効)
これからキャリアコンサルタントを目指して講習を受講する方は、1.の『厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方』に該当します。講習を修了して修了証を受けることができれば受験ができるようになります。
キャリアコンサルタント国家試験とは?
キャリアコンサルタント国家資格の試験には、学科試験と実技試験があり、両方に合格してキャリアコンサルタント名簿に登録することにより「キャリアコンサルタント」として名乗ることができます。
また、キャリアコンサルタントは5年ごとに更新を行い、最新の知識・技能を身につける必要があります。
学科試験は、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)と特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)が共同で、同一日に共通問題で行っています。
実技試験は、論述と面接がありますが、CC協議会とJCDAでそれぞれ傾向が違っています。ただ、合格率はバラツキはあるものの、だいたい同じくらいになるように調整はされているかと思われます。
CC協議会とJCDAの実技試験の違いについては下記記事にまとめています。
もし、キャリアコンサルタント試験に一部(学科か実技どちらか)に合格している場合は、その合格は有効となり、合格していない方のみ受験して、合格すれば資格取得となります。
キャリアコンサルタント試験の合格率については下記の記事を参考にして下さい。
キャリアコンサルタントが期待される理由
社会情勢や経済動向を見ると、キャリアコンサルタントが期待される理由が見えてきます。
グローバル化の進展や、従来のIT技術にとどまらないIoT(モノのデジタル化・ネットワーク化)、ロボット、ビッグデータ解析、AI(人工知能)等の技術進歩、さらに経済のサービス化による産業構造の変化や国際化、今後見込まれる急速な人口減少等を背景に、ビジネス環境、就業環境は加速度を増して変化しています。
そんな中で、個人が自らのキャリアについて主体的に考え、定期的に自身の能力開発の目標や身に付けるべき知識・能力・スキルを確認する機会を整備することが重要となります。
まとめると、
- 技術革新による急速な進展(AI化・5Gなど)
- 少子高齢化による就業者の減少
- フリーターやニートの増加によるワーキングプア問題
上記の様な問題点と労働政策上の要請、さらにそれぞれの労働者の立場(若年者・女性・高齢者等)での就業問題から、国家資格化されたキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングや、ジョブ・カード、教育訓練給付制度等が活用して能力開発の促進・キャリア形成支援の必要が増してきているということになります。
また、新型コロナの影響で完全失業者も増加しており、そういった面でもキャリアコンサルタントの活躍が期待されます。
キャリアコンサルタントの就職先や活動場所
上記の様な社会動向からキャリアコンサルタントの活動領域は年々、拡大しています。
主な就職先や働き方としては、
- 企業
- 教育機関
- 需給調整機関(ハローワーク等)
- キャリアコンサルタント講師
- フリーランス
等があります。
ただ、キャリアコンサルタント国家資格取得前に明確に働きたい場所や就職先を決めておく必要もありません。養成講座を受講する中で、キャリアコンサルタントに対する理解が深まり、自身の将来のキャリア・ビジョンも明確になってくるかと思います。
ワイも養成講座で勉強していく中で、どんな方面に進みたいかが見えてきたで!
まとめ
以上が、キャリアコンサルタント国家資格についての基礎的な情報になります。
因みに、僕自身は経済動向や社会情勢から、鑑みて今後期待できる職種ではないかと感じたのがきっかけでキャリアコンサルタントを目指しました。
そして、養成講座や自習をする中で、より明確になり納得できる部分が非常に多かったと感じています。
これからキャリアコンサルタントを目指される方、応援しています!