このコンテンツは過去の学科試験の、
- 各問題の解説
- 各問題の正答
- 参考書籍・参考資料等
- キャリコンスタディ内の学習ページ
- 語呂合わせ
をまとめています。
解説には万全を尽くしていますが、万が一誤字・脱字や間違いがございましたらご指摘いただければと思います。
第30回学科試験 問1~問10の正答解説と参考元
問1
「令和6年版労働経済の分析」(厚生労働省)で述べられた、無業者(在学生を除く)に関する問題です。
正答:4
1.×:就業希望のない無業者は、年齢に限らず総じて女性が多い。(P148~149)
2.×:就業を希望しない理由は、男性では「病気・けが・高齢のため」がいずれの年齢層でも最も多いが、59歳以下の女性では「出産・育児・介護・看護・家事のため」が最も多い。(P148~149)
3.×:59歳以下の求職活動を行わない理由は、男性では「病気・けが・高齢のため」が最も多く、女性では「出産・育児・介護・看護・家事のため」が最も多い。(P149~150)
4.〇:設問に関する説明として正しい。(P150~151)
厚生労働省:労働経済白書

労働経済の分析は要チェックの資料なんやで!
問2
「令和6年度能力開発基本調査 調査結果の概要」(厚生労働省)で示された「キャリアコンサルティング、キャリアに関する相談」に関する問題です。
正答:2
1.×:令和4年度中にキャリアコンサルティングを受けた者は、正社員は13.8%、正社員以外では5.4%である。また、令和5年度中に受けた者は正社員は13.9%、正社員以外では 6.3%であり、30%は超えていない。(P67)
補足:令和4年度中にキャリアコンサルティングを受けた者の割合はこちらを参照「令和5年度能力開発基本調査 調査結果の概要」厚生労働省(P63)
2.〇:設問に関する説明として正しい。(P67~68)
3.×:キャリアに関する相談が役に立ったことの内訳は、正社員・正社員以外ともに「仕事に対する意識が高まった」が最も高い。(P67~68)
4.×:キャリアコンサルタントに相談したい内容は、正社員では「将来のキャリアプラン」、正社員以外では「仕事に対する適性・適職」が最も多い。(P70)
厚生労働省:能力開発基本調査
問3
「働く環境の変化に対応できるキャリアコンサルタントに関する報告書」(厚生労働省、2021年)で示された、「キャリアコンサルタントが果たすべき役割への期待」に関する問題です。
正答:3
1.〇:設問に関する説明として正しい。
2.〇:設問に関する説明として正しい。
3.×:企業におけるキャリア開発は、企業の事業計画達成のための取組ではなく、企業と労働者の協働の取組として進められるべきものである。
4.〇:設問に関する説明として正しい。
問4
レント、ブラウンとハケットが提唱した社会認知的キャリア理論に含まれる概念に関する問題です。
正答:3
1.〇:設問に関する説明として正しい。
2.〇:設問に関する説明として正しい。
3.×:自我同一性(アイデンティティ)は、エリクソンが提唱した青年期の危機を示す用語であり、また社会的な一個人の存在全体を示す概念である。
参考:岡田昌毅『働くひとの心理学』(P79)
4.〇:設問に関する説明として正しい。

レント、ブラウン、ハケットは聞き慣れんけど、過去にもチラッと出題されたことがあるんやで!
問5
クランボルツのプランド・ハップンスタンス理論における、「偶然の出来事をキャリアに取り込むための5つの資質」に関する問題です。
正答:2
1.×:レジリエンス、希望、効力感は該当しない。
2.〇:設問に関する説明として正しい。
3.×:レジリエンス、効力感は該当しない。
4.×:希望、効力感は該当しない。
問6
ホランドの理論に関する問題です。
正答:4
1.×:6タイプは互いにまったく独立しているのではなく、相互に凝集性があると仮定している。(渡辺:P76)
2.×:クランボルツの「計画された偶発性」の説明である。
参考:宮城まり子『キャリアカウンセリング』(P79~P80)
3.×:YG性格検査はギルフォードが考案し、矢田部達郎によって日本の文化環境に合うように標準化された検査である。
参考:YG性格検査(矢田部ギルフォード性格検査)
4.〇:ホランドの理論に関する説明として正しい。(渡辺:P72~73)


直近3回の試験でホランドが連続で出てるんや!次はどうなるんや?
問7
職場における動機づけに関する問題です。
正答:1
1.〇:設問に関する説明として正しい。(P30)
2.×:マズローは欲求階層説において、第1層から4層までを欠乏欲求、第5層を成長欲求とした。(P23~25)
3.×:ハーズバーグは、衛生要因が充分に満たされれば不満を予防するが、満足はもたらさず仕事への積極性を高めることもできないとした。(P26)
4.×:ショーフェリらが提唱したのは「ワーク·エンゲージメント」の概念である。(P30)
問8
カウンセリングの理論や心理療法の提唱者と、そのキーワードに関する問題です。
正答:1
1.〇:選択肢のとおり。
参考:【キャリコン】フロイトの精神分析アプローチ【無意識と防衛機制】
2.×:バーンは「交流分析」を開発した。(資料シリーズNo.165:P108)
参考:資料シリーズNo.165(P108)
3.×:エリスは「論理療法」を提唱した。
参考:『キャリアコンサルティング理論と実際』6訂版:木村周、下村英雄(P118)
4.×:パールズは「ゲシュタルト療法」を創始した。
参考:『キャリア·カウンセリングエッセンシャルズ400』日本キャリア·カウンセリング学会(P186)
問9
行動療法とその理論的背景である学習理論に関する問題です。
正答:4
1.〇:行動療法の説明として正しい。(宮城:P124~125)
2.〇:レスポンデント条件づけの説明として正しい。(渡辺:P131)
3.〇:オペラント条件付けの説明として正しい。(資料シリーズ:P123)
4.×:観察学習は、モデル(他者)の行動を観察し、その行動をまねることである。習得には、観察者自身が直接報酬を受ける必要はなく、観察者が行動に伴う報酬や罰を予測することで実際に遂行するかが決まる。(渡辺:P132~135)
問10
ジョブ・カードに関する問題です。
正答:3
1.〇:設問に関する説明として正しい。
2.〇:設問に関する説明として正しい。
3.×:学生、在職者、求職者など幅広い方の求職活動やキャリア形成に使われている。
4.〇:設問に関する説明として正しい。
厚生労働省:マイジョブ・カード





